『Warhammer : Chaosbane』はGamesWorkshopのボードゲームであるWarhammerシリーズの世界観をベースにしたアクションRPG。Warhammer Fantasyの世界観でのはじめてのハクスラアクションです。
他のハクスラタイトルに比べてアクション性が高いゲームプレイと、個性の違う4人のキャラクター、シンプルでカスタマイズ可能なスキルシステムなどが魅力のハクスラ系アクションゲーム。字幕、UI等は日本語にも対応しており、4人でのCo-opマルチプレイにも対応しています。
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ウォーハンマーの幻想世界で並み居る敵を薙ぎ払え!
ダークなWarhammer Fantasyの世界がハイクオリティなグラフィックで再現されています。
とにかく押し寄せる敵、敵、敵。
常に押し寄せる画面を埋め尽くす敵をスキルで一気に薙ぎ払うのは爽快です。
操作は、マウス・キーボードだけでなく、コントローラでの操作も可能で、入力デバイスに応じてUIのデザインも最適化されます。
その影響なのか、プレイ感覚もすこしカジュアルに調整されていて、ハクスラというよりかはアクションゲームよりな印象を受けます。
そんな”アクションゲームらしさ”を感じるシステムが”血渇(Bloodlust)”。
敵を倒すと確率で出現するオーブを集めることでゲージをため、最大になると開放して一定時間強力な攻撃が繰り出せる、言うなれば”スーパーモード”。
”血渇”時には、威力が高い特殊な攻撃を繰り出すことができ、さらに発動中に倒した敵は、武器の強化に使える「断片」を確定でドロップします。
まさにスーパーモードであり、ボーナスタイムなシステムです。
また、協力プレイを意識したパッシブスキルなどもあり、ヒーローごとに弱点を補い合うことを意識しているのも他のハクスラタイトルではあまり見ない仕様です。
特徴的な4人のキャラクター
選択可能なヒーローは、4人。
甲冑を着た”帝国兵士”、斧を持った”ドワーフのスレイヤー”、”ウッドエルフの斥候”、そして”ハイエルフの魔道士”です。
本作ならではの特徴の一つである”アーキタイプスキル”は、それぞれのヒーローがもつ特徴的なスキル。
例えば、”帝国兵士”のもつ”シールドバッシュ”は盾で敵を攻撃しスタンさせることができ、さらに敵の攻撃をブロックする能力を持っています。また”ハイエルフの魔道士”なら、特定の魔法を操作して誘導することができるなど、ヒーローごとにユニークな”アーキタイプスキル”を使用可能です。
変更も自由なキャラクターカスタマイズ
レベルアップにあわせてスキルが開放されていきます。
スキルをセットするにはスキルポイントを消費しますが、自由に変更することができ、最大スキルポイントの範囲内でスキル構成を自由にカスタマイズすることができます。
すべてのスキルは3段階あり、段階ごとに必要なスキルポイントが増えていきますが、単純に強化されていくわけではなく、段階ごとに少しずつ効果が違うのでその特徴をよく把握した上でスキルを選ぶ必要があります。
ゴッドスキルツリーは、レベルアップで取得できるものとは別に存在するスキルツリーで、取得したノードごとにステータスを強化したり、ゴッドスキルやパッシブゴッドスキルを開放することができます。
すべてのノードを取得することはできませんが、取得やリセットはノーコストで何度でも行うことができるので、何度も試して自分なりの最適解を探すことができます。
不要なアイテムはギルドに寄付することで、ギルドのレベルが上っていき、パッシブのギルドスキルが解放されていきます。
ギルドスキルには基本能力を上昇させたり、冒険に役立つサポート効果のあるスキルが多ク存在します。
ボスラッシュやレリックハントなど様々なモード
現在、メインとなっているのはストーリーモード。
マグナス王に魔法をかけた魔術師を探すべく奔走するヒーローたちの物語で、セリフは英語のフルボイスです。
各ステージをクリアすると、周回可能なミッションをランダムで生成する”遠征”と、ボスに再挑戦して狙った種類の装備を狙う”ボスラッシュ”モードが開放されます。
また、ストーリークリア後に開放される”遺物狩り”は、高難易度のダンジョンに挑むモード。「移動するたびにHPが減少」といったような最大3つのマイナスな要素がランダムで発生した状態でステージのクリアを目指すもので、難易度が高い分、最高レアアイテムである”ヒロイック”装備も手に入れやすい、エンドコンテンツモードです。
今後も続くアップデート!
ロードマップも発表されていますが、今後も無料のアップデートが予定されています。追加難易度やパーマデスの新モード、新装備品などが追加されるとのこと。
先日のアップデートで高難易度の新モード「INVASION」、新たなランクの装備、パッシブスキルスロットの追加などが実装されています。
【まとめ】カジュアルな調整でプレイしやすいアクションハクスラ
高品質なグラフィックやアクション性高めのゲームプレイ、そして何よりWarhammer Fantasyの世界観で遊べるのが最大の魅力のハクスラ系アクションRPG。
全編日本語に対応しているのもうれしいところ。
全体的にクオリティが高く概ね満足な出来ではあるものの、他のハクスラタイトルと比べてしまうと、現状ではやや物足りない、面白さにかけるというのが本音。ステージの使いまわしや敵の種類などもあり、退屈なものになっています。ボスとの戦闘もあまり面白くありません。
エンドコンテンツからのゲームを意識しているのか、ストーリークリアまでは装備の収集などが実質楽しめないのも勿体無いところ。同じデザインのステージが暫く続くのも飽きてしまう原因の一つです。エンドコンテンツでも、現状では成長を体感しづらく、能力が劇的に変化しないため、停滞感が漂います。
とはいえ、今後もアップデートを予定しているとのことで、いくつかの大きな問題点は改善されています。
新モード「INVASION」の追加や、3つしか無かったパッシブスロットの拡張で遊びの幅も大きく広がりました。
「Diablo3」や「Path of Exile」、「Grim Dawn」などハクスラの金字塔とも言えるタイトルもとても長い時間をかけて調整を繰り返してきた過去があります。
『Warhammer:Chaosbane』もそうなるであろうことを期待したいと思います。