レビュー

『Dauntless(ドーントレス)』ハンティングアクションの新たなスタンダードになりえるか?【クローズドβレビュー】

投稿日:2018年1月2日 更新日:

※この記事はクローズドベータ解禁時のもので多少現状のものと異なる場合があります。
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『Dauntless』は「モンスターハンター」ライクなハンティングアクション。
先日からFounderPack購入者限定で、クローズドベータが解禁されたところですが、将来的にはF2Pタイトルとしてリリース予定とのこと。
このジャンルは海外では人気がないのか、ほとんど作られていないのでそれだけでもかなり珍しいタイトルです。
「モンスターハンター」シリーズは新作「モンスターハンターワールド」を来年初頭に控えた今、同ジャンルで挑むにはすでに厳しい感じもしますが、独自の世界観やシステムなど光る部分もおおいタイトル。
「モンハン」と比較しつつ『Dauntless』のシステムを紹介していきたいと思います。

『Dauntless』と『モンハン』の違い

”ハンティングアクション”というこのジャンルで、やはり気になってしまうのは「モンハン」と比べてどうなのか?ということ。
細部の差はありますが、巨大なモンスターを協力して倒し、手に入れた素材で武器や防具を作り、さらなる強敵に挑むという基本的な流れは同様で、アクション部分もかなりしっかりと作られていてハンティングアクションとしては十分楽しめる出来。
独特の世界観やアクションシステム、装備システムなどなど独自システム多く用意されており、モンハンとは似ているようで違うプレイ感覚です。

シンプルで美しく描かれたオープンフィールドマップ

シンプルながら絵になるビジュアル。

シンプルながら絵になるビジュアル。

シンプルなグラフィックですが、光の加減などで独特な美しさを持ったビジュアルになっています。
オープンフィールドではありますが、広さはそこまで広くなく構造もシンプル
キャラクターの身長程度の段差はジャンプしたりよじ登ったりして超えていくことができました。高低差が激しい箇所はありますが、落下ダメージは無し。
またフィールド上では植物や鉱石などの素材を収集することもでき、このあたりもモンスターハンター的ではありますが、採掘用アイテムなどは必要ありません。
「Behemoth」以外の野生動物は鹿がおり、素材を手に入れることができました。

シンプルにまとまった良作Coopハンティングアクション

全体的に攻撃のタイミングが読みづらい。一瞬の隙を見逃すな。

全体的に攻撃のタイミングが読みづらい。一瞬の隙を見逃すな。

世界観を描くことに力を入れている「モンハン」と比べて、『Dauntless』はカジュアルよりで、シンプルにアクションを楽しめるように作られています。
キャラクターのアクションや動きのバリエーションも、「モンハン」に比べるとシンプルにまとまっている印象ですが、モンスターの動きも絶妙で骨太なアクションに仕上がっています。

ミッション形式で「Behemoth」に挑め

制限時間は最大30分。制限時間が過ぎるか、全員ダウンしてしまうとゲームオーバー。
オープンフィールドのどこかにいる「Behemoth」(モンスター)を探し出し討伐するのが目的です。
「Behemoth」の位置は鳴き声を上げているので、探し回ることも少なく割とすぐに発見することができます。

DANGERシステム

画面の左上には「DANGER」の値がパーセンテージで常に表示されています。
「DANGER」が100%に達すると、蘇生が不可になり、味方の「Ragistance」が減少して危険な状態に。

「DANGER」は、プレイヤーがダウン中上がり続けていきます。
助けないまま仲間を放置すると仲間の上に出ている表示が緑から黄色、赤へと変わっていき、ダウンしている時間が長いほど「DANGER」の数字が上昇。
無限に蘇生できるからと言って、むやみに突っ込むとジリ貧に。
上昇した「DANGER」血は倒れた仲間を蘇生させたり、敵が逃げていくと減少します。

部位破壊

剥ぎ取りの必要は無く、部位破壊に成功すればクリア報酬に素材が追加される。

剥ぎ取りの必要は無く、部位破壊に成功すればクリア報酬に素材が追加される。

部位破壊は「モンハン」でもおなじみの要素。
「Behemoth」の尻尾や羽、爪など、特定の部位を攻撃し続けることでその部位を破壊することができます。
部位破壊に成功すると、クリア報酬の中に部位破壊報酬として特別な素材が追加されます。
また、部位を破壊することで敵の攻撃を制限したりすることもできます。

Aether Core

不思議な素材ガチャシステム「AetherCore」

不思議な素材ガチャシステム「AetherCore」

「Aether Core(エーテルコア)」は、言ってしまうと「素材ガチャ」のようなもの。
ミッションクリア時に報酬として手に入り、街にあるCoreを開く設備で開封することができます。
「Aether Core」の中には素材アイテムが入っており、レアリティの高いものなら入手できる素材もレアなものが手に入ります。
何が手に入るか決まっているわけではありませんが、「Aether Core」以外に通常の報酬として素材は入手できるので、運次第で素材が揃わないといったことはありません。

マッチング

マッチングに関してはまだまだ改善の余地がある印象
「モンハン」のように掲示板に張り出す形式ではなく、ミッションを選ぶと同じミッションを選んでいるプレイヤーと自動的にマッチングしてくれるというシステム。
まだまだクローズドなので、人数が少ないのもあって運が悪いと全くマッチングしないこともあり、さらには待つだけ待って始まったら一人なんてことも
現在、プレイヤーの間では自動マッチングに頼らず、チャットで声を掛け合いパーティに誘ってプレイするというのが基本になっているようです。
ソロでもプレイできますが、ある程度敵が強くなると単純に火力が足りないのでかなり厳しいです。
また、誰かをパーティに誘った状態でプレイすると必ずマッチングが始まるようになっているのも面倒な仕様で、たとえば2人だけでプレイするといったことができないという不思議な仕様になっています。

アイテムとクラフト

素材を集めて、装備をクラフトしたりアップグレードできる。

素材を集めて、装備をクラフトしたりアップグレードできる。

クラフト

装備は他のハンティングアクションと同じく、モンスターの素材を使って製作します。
デザインはモンスターの特徴を生かしたものになっていますが、デザインテイストはシンプルなものでややダサい印象。
装備のデザインも随時修正、追加されていく模様です。

武器

武器はクローズドベータ現在4種類で、まだまだ増えていく模様。
各武器は同じモンスターの素材を使ってアップグレードして性能を強化できます。中にはレアな素材が必要になることもあり、最大まで強化するのはなかなか時間のかかる作業です。
「モンハン」のように別の武器に分岐したりということはありません。

防具

防具には「Aspects」と呼ばれる特殊効果が付いており、各パーツに同じ「Aspects」がついているものをそろえると数値が上昇していき、数値に応じて効果が発生していきます。
防具も初期段階では「Aspects」が付いていないものもあり、アップグレードが必要になります。
クラフト画面で装備の詳細をみることで、どの段階でどのレベルの「Aspects」が付加されるのか確認できます。

ランタン

ランタンは「Dauntless」独自のアイテムで、使用すると敵の位置を指し示したり、一定時間能力を上昇させたりといった、特殊な効果を発生させることができます。
敵を攻撃したりダメージを受けるとランタンゲージが上がっていき、最大になれば使用できます。
ランタンも「BEHEMOTH」ごとに存在し、クラフトすることができます。

消費アイテム

消費アイテムもそれぞれ素材を使ってクラフトすることで入手できます。
消費アイテムは回復系の「Heal」、攻撃力を上げる「Offencive」、各属性の耐性などをアップさせる「Defencive」、空中からのサポートを呼ぶための「Air Support」の5つの種類があり、それぞれ一つずつ選んでスロットにセットしてもっていくことができます。
回復薬でも通常の「Heal Potion」の他、徐々にライフが回復し続けるものなど違った効果のものなどがあり、スタイルに合わせたものを選ぶ必要があります。

武器とアクション

武器の操作はシンプルに、弱攻撃と強攻撃、そしてスペシャルアタックの3つのみ。
ボタンを連続で押すことで発生するコンボや、弱攻撃、強攻撃を組み合わせてのコンボでモーションが変化します。
動きのバリエーションなどは今後変更されたり増えたりするかもしれませんが、現状は5パターンほどでシンプルにまとまっています。

エーテル攻撃

武器による強攻撃は”エーテル攻撃”になっていて、魔法のような攻撃エフェクトが発生します。
属性武器を使っている場合は、炎などのエフェクトに変化し敵を炎上させたりといった効果が発生します。
また、武器ごとに違いがあるものの、”エーテル攻撃”をすることでスペシャルゲージなどが上昇していくので、強攻撃が攻撃の要になってきます。

SWORD

素早い連続攻撃が特徴で、攻撃を当てるたびにスペシャルゲージが溜まっていきます。
スペシャルゲージが最大の時に、スペシャルスキルを使うと一定時間攻撃力と攻撃速度を上昇します。
スペシャルスキルはコンボの最後にフィニッシャーとして発動させることもできるので、積極的に狙いたいところ。

AXE

溜め攻撃が特徴的なハイリスクハイリターンな武器。
溜め攻撃を当てることでスペシャルゲージが上昇していき、スペシャルスキルで強力な一撃を放つことができます。

HAMMER

このゲームのハンマーは大砲と大槌が合体したような”ガンハンマー”とでもいうべき不思議な武器で、「殴打」と「砲撃」のコンビネーションを駆使して戦うトリッキーな武器。
砲撃は遠距離攻撃ではなくショットガンのような近距離攻撃で、このあたりも”ガンランス”を彷彿とさせます。
砲撃の勢いでジャンプしそこからの空中コンボや、三連コンボからの全弾発射で大ダメージを狙います。
スペシャルスキルは無く、リロードに割り当てられています。

CHAIN BRADE

武器のチョイスとしてはややマニアックな「鎖鎌」。
素早い近接連続攻撃と、鎖を伸ばしての中距離攻撃を駆使してのヒット&アウェイスタイルの武器。
スペシャルスキルは、敵からの距離によって変化。
敵から離れているときに敵に向かって使うと、鎖を飛ばして一瞬で近寄ることができる「Pull」が発動。
また敵のそばにいる時は、無敵状態で後ろに下がる「Push」が発動します。
スペシャルスキルのゲージは攻撃を当てることで上昇し、MAXになるごとにスタックされていき、最大5回分スタックされます。
また、CHAIN BLADEの回避行動は、他の武器に比べて発動が早くほとんど瞬間移動のような動きになっています。

大地が空に浮かぶ独特な世界観

大小様々な島が浮かぶ独特な世界観。

大小様々な島が浮かぶ独特な世界観。

『Dauntless』の世界は小さい島が無数に浮かんでいる独特でファンタジックな世界。
プレイヤーはスレイヤーとなって、それぞれの島に棲息する「Behemoth」と呼ばれる巨獣を討伐すべく、空飛ぶ帆船「AirShip」に乗って戦いに赴きます。
クセのあるキャラクターデザインや、フィールドにある木や岩などもシンプルなデザインテイストで描かれてはいるものの光線の加減などで非常に美しいビジュアルが実現しています。
現在登場するのは、街と3タイプのフィールドのみですが、世界観なども含めて今後どのように変化していくのかも楽しみです。

【まとめ】開発段階ではあるものの独自の面白さを感じられるハンティングアクション

まだまだ、開発途中のたいとるではあるものの、「モンスターハンターワールド」が目前に控えた今、その圧倒的なクオリティと比べてしまうと、正直なところあらゆる部分で見劣りしてしまうと言わざるを得ません。
現状だけ見れば新たなスタンダードになるにはちょっと厳しいかもしれませんが、『Dauntless』はこれはこれで十分に楽しいタイトルだと思います。
ファンタジックな世界観や、独特なグラフィック、武器も一風変わったアクションになっていて面白いです。
将来的には、F2Pであり、PCゲーマーにとっては、なによりPCでプレイできるというのが大きいところ。
今後の発展に期待したいタイトルです。

なんていうか、敵が強い!
なんか時間的にはモンハンとそんなに変わらないはずなんだけど、すごい達成感あるよね。
”ハラハラ感”と、倒した後の”やったー!”っていう感じが「アクションゲームやってる!」って感じするよね!
そうそう、そこ大事だよね。今後に期待大ね!

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