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【レビュー】『トリプルモンスターズ(トリモン)』シンプル&スピーディーなスマートフォン向けカードゲーム!

投稿日:2018年5月12日 更新日:

triple monsters
『トリプルモンスターズ』は「ヴァンガード」などのカードゲームを手掛けるブシモがおくるスマートフォン向けカードゲーム。
ゲームオリジナルのカードに加えて、他のカードゲームのカードイラストなども登場するなど、ブシモならではの強みを生かしたタイトルになっています。
カードゲームはルールが複雑でとっつきづらいイメージがあるジャンルですが、『トリプルモンスターズ』は”3枚のカード”を選ぶだけというシンプルなルールでだれでも手軽にプレイすることができ、それでいてそれぞれのカードの効果などを生かした奥深いバトルが楽しめるカードゲームに仕上がっています。
世界観・シナリオに佐島勤氏、キャラクターデザインにはヤスダスズヒト氏と、世界観やキャラクターも見どころ満載のタイトルです。

3枚のカードを選ぶだけのシンプルバトル

『トリプルモンスターズ』のルールは極めてシンプルで3枚のカードを選ぶだけ。
自分のターンに行う操作は、以下の3つだけ。

1.手札の中からカードをひきなおす

2.左右に配置するカードを選ぶ

3.中央に配置するカードを選ぶ

パワーの総合値の大きいほうが勝ち

モンスターにはそれぞれ「パワー」の値が設定されています。
召喚したモンスターの「パワーの総合値の大きいほうが勝ち」。
ターンに勝利すると、相手のライフに1つダメージを与えることができます。
プレイヤーのライフは2つ。先に2回勝ったほうが勝利です。

勝敗を分けるカードスキル

モンスターにはスキルを持っているものがおり、適切な位置に配置することで発動します。
「エヴォーク」(evoke:喚起する、呼び出す)スキルは、モンスターを左右に配置することで発動できるスキル。
追加でパワーを強化するものや、敵からの攻撃を防ぐものなど様々なスキルがあります。

中央にモンスターを配置することで発動する「インヴォーク」(invoke:祈る、念ずる)スキルは、戦略の要となるスキル。
中央に配置したときのみ発動できるもので、自身や味方のパワーを強化したり、敵を攻撃してパワーを低下させるものなどがあります。

もう一つ、特定の条件を達成することでのみ発動する「ジャッジ」スキルは、発動条件が厳しくなるものの、全てのスキルが発動した後で、さらなる追加効果を発動させることができます。

基本的には、左右に配置する「エヴォーク」スキルと中央に配置する「インヴォーク」スキルの組み合わせで、より大きなパワーを狙うのが主な戦略です。
また、左右に出された相手のカードを確認し、中央に出すカードを予想して、状況によっては戦略を変えることも必要になってきます。

属性ごとの特徴を知ろう!

デッキに入れることができるのは1つの属性と無属性の組み合わせのみ。
属性によって、使えるカードが全く変わってくるので、属性ごとに自分が使う場合と相手がその属性だった場合、両方の戦略を立て、準備しておく必要があります。

たとえば、風属性は攻撃もパワーアップも両方備えた言わばバランス型ではあるものの、一部のカードに「上昇値を3倍にする」効果のスキルがあり、カードの組み合わせ次第では5~10万という圧倒的なパワーにすることも可能です。
ただし、そのカードを入手しないと始まらないのと、そのカードが手札にひくことができるかにかかっています。

幻属性はトリッキーなスタイルのデッキで、隠密状態にすることで相手の攻撃スキルを一回無効化することができます。
「隠密状態のカードの枚数に応じてパワーを強化する」といったスキルで隠密を主体とした戦略に加えて、相手のカードを「幻惑状態」にして、パワーを無力化(0としてカウントされる)するカードがあり、自分を強化しつつ相手を弱体化させることが可能です。
攻撃系のカードを基本的に無力化できるので、攻撃主体の火属性、水属性、雷属性といったデッキには有効。
しかし、全体的にカードの基礎パワーが弱いので、戦略がうまくいってもパワーが足りないということがあるなど、状況次第ではうまくいかないことも。

などなど、属性ごとの特徴を理解して、様々な選択肢を想定したデッキを考えるのが醍醐味です。

アリーナでプレイヤーと対戦!

もちろんメインとなるのは他のプレイヤーとの対戦!白熱したカードバトルを楽しむことができます。
勝利すると1つ☆が増え、一定数に達するとランクアップ。ランクに応じて報酬を得ることができます。
連勝すれば一気に複数の☆を得ることもでき、一気にランクアップにつなげることもできます。
負けると、逆に☆が一つ減りますが、下のランクに落ちることはありません。
ランクが上がるにつれ、より強いプレイヤーと対戦することができます。

アリーナはその時のイベントによってプレイすればするほど限定カードや、カードと交換することができるオーブなどの報酬を得ることができます。
また、特定の条件を達成する「ミッション」によって課金通貨であるルーンを得ることもできるので、負けても何かしらの恩恵を得ることができます。

魅力的なキャラクターが登場する、6つのキャラクターストーリー

世界観やシナリオ原案を担当するのは、「魔法科高校の劣等生」などの佐島勤氏。
さらに、メインキャラクターを描くのは「デュララララ」などのライトノベルや「デビルサバイバー」などのゲーム、漫画「夜桜四重奏」など多岐にわたって活躍中のヤスダスズヒト氏と、豪華な布陣。

異世界からモンスターを召喚することができる魔術師「エヴォーカー」(召喚士)と呼ばれるたちが存在する世界。思想の違いから「モントラス・アカデミー」「メイズカンパニー」「デーヴァ」の3つの勢力に分かれています。
古より伝えられる六大悪龍「グレートシックス」をめぐる戦いが始まります。
3つの勢力に、3体のモンスターなど、「3」をテーマにしたストーリーやシステムなども見どころです。

シングルモードでは、メインキャラクターである6人を主人公にそれぞれが所属する違った視点でのストーリーを楽しむことができます。
またバトルでは、それぞれのキャラクターの持つデッキを使わなくてはなりません。
キャラクターごとに違う属性のデッキを所持しているので、最初は気に入ったキャラクターのストーリーをプレイしてバトルになれたり、各属性の特徴を把握するのがよさそうです。
クリアすることでカードや課金通貨であるルーンなどの報酬も得ることができます。

CDやライブも!?広がる「トリモン」ワールド!

エシャ(西本りみ)・ディヤ(尾崎由香)・マーリン(遠野ひかる)3人のユニット「ピンクスプラウト」

エシャ(西本りみ)・ディヤ(尾崎由香)・マーリン(遠野ひかる)3人のユニット「ピンクスプラウト」

『トリプルモンスターズ』に登場するキャラクター3名×3ユニットでユニットソングもリリース!
更にはライブを実施するなど思った以上に精力的に広がっていきそうです。

【まとめ】シンプルだけど奥深いカードゲーム

「シャドウバース」や「ハースストーン」など、多くのスマートフォン向けカードゲームが存在しますが、『トリプルモンスターズ』は、それに比べても圧倒的にルールがシンプルで覚えやすく、誰でもすぐにプレイを始めることができます。
「カードを3枚選ぶだけで、あとは足し算ができればOK」ではあるものの、デッキごとの戦略やカードの組み合わせなどを突き詰めていくと考えることも多く、本格的なバトルを楽しむことができます。

さらに、「短時間でもプレイできる」「無料でも十分楽しめる」「しっかりしたゲームプレイ」と3拍子揃った内容で、スマートフォンゲームとしても理想的。
グラフィックや、デザインなども美しく満足な出来。

カードゲームファンも、そうでない人でもおすすめできる一本です。

やれることが少ないだけに一瞬の判断が勝敗を決めるわね。
運も大きいかも。
でもこのくらいだと、すぐに覚えられていいね。

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