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『Lobotomy Corporation』多大な犠牲を払って異常存在からのエネルギーを集めるブラック企業の管理職シミュレーション【レビュー】

投稿日:2018年4月14日 更新日:

Lobotomy Corporation(ロボトミーコーポレーション)

Lobotomy Corporation(”ロボトミー”コーポレーション)というタイトルからしてヤバい感じがしますが、それ以前にSCPというものをご存知でしょうか。
2007年あたりに海外掲示板発生した「怖い画像」に「怖い設定」を設定していくという遊びが発端でできた人智を超えた「異常存在」。
それらを、Secure(確保)・Contain(収容)・Protect(保護)するのが「SCP財団」というこれまた架空の団体。
「異常存在」は見るからに恐ろしいモンスターから、目に見えない現象、童話に出てくるアイテム、無害だけどワープするアヒルのおもちゃなどまで様々で現在3000近くの存在(?)します。
ちょっとXファイルを彷彿とさせる感じですね。
SCPは「SCP Containment Breach」というフリーゲームにもなっていたりしてオカルト・UMAが好きな人には結構人気です。(怖いもの見たさで手を出すといろんな意味で痛い目をみると思いますが)

そしてこのSCPネタにインスパイアを受けたのがこのゲームで、「異常存在」を「アブノーマリティ」と呼び、施設で厳重管理した上で彼らが発生させるエネルギーを抽出するゲーム上の企業が「Lobotomy Corporation」というわけです。

ゲームプレイとしてはFallout Shelterのような横視点で施設全体を見て、人の移動指示をだしたりするシミュレーションタイプのゲームになっています。
(ですが今のところマップを自由で拡張したりはできません)

危険な「アブノーマリティ」をどう管理するのか?

Lobotomy Corporation(ロボトミーコーポレーション) 作業選択

プレイヤーが全部屋を監視しつつ現場で動くエージェントに「アブノーマリティ」の世話を指示します。
その作業は「本能」「洞察」「愛着」「抑圧」の4種類。
ただし初期状態ではなにをすればいいのかの情報がないので手探りでどれが好みか判断する必要があります。
また世話をするパターンによっては不機嫌になるのもいますし、そもそも触れたら即死するアブノーマリティもあります(完全にハズレくじ…)。
(もちろんwikiを見ればわかるけど純粋に楽しむならおすすめはしない)

Lobotomy Corporation(ロボトミーコーポレーション) 精神的におかしくなった

パニック状態になるとお手上げ

なおかつ作業を行う職員はHP(体力)のほかにMP(精神力)があります。
HPは攻撃を受けた際に減るのはわかりますが、MPは「アブノーマリティ」の世話をすることで削られていきます(SAN値的な)。
MPがなくなるとその人は発狂して手がつけられなくなり殴って気絶か殺すしななくなりますので(ほぼ殺してしまうことが多い)、ステータスを上げておくか適度に休憩させるか交代させる必要があります。

Lobotomy Corporation(ロボトミーコーポレーション) 暴走

アブノーマリティが暴走中

そして一番最悪なのは世話をするごとに溜まる「クリフォト暴走ゲージ」。
MAXまでたまると不機嫌だった「アブノーマリティ」自体が脱走してエージェントを殺して回ったり、異能で周辺の部屋に悪影響を及ぼしたりします。
また全然関係ないロボットや虫も発生したりします。(たぶんランダム?)
得られる恩恵があればいいですが全くと言っていいほどなくリソースが割かれるだけ。
それでいてかなり強い場合がほとんどなので正面切って戦うのはなるべく避けたいところ。

結局のことろ長時間作業させてると暴走はほぼほぼ避けられません。
さっさと必要なノルマになっているエネルギーを集め、ヤバい状況に陥ったら画面上に「業務完了」と出たら押して仕事を切り上げます。
なお、一般職員が殺されそうになっていてもかわいそうですが盾になってもらってでも自分直属の職員を死守しましょう。
ほぼ操作としては特定の方向に逃げさせるということができないのでルート上にいると鎮圧しかできない上に、職員もよっぽど強くないと制圧できません。
ただ自分直属の職員の精神がパニックの状態では次のステージで死んだことなってしまうのでそれだけ注意が必要です。
なのでプレイヤーの仕事が終わった後、施設内がどうなったとか考えない方がいいかもしれません。(→ややネタばれ注意

Lobotomy Corporation(ロボトミーコーポレーション) アブノーマリティ選択

ステージクリアすると次のアブノーマリティを選ぶ

プレイ自体は1ステージ=1日として進んでいき、1日1つづつ管理する「アブノーマリティ」を選ばされるので、これらがどんどん増えていってそのうちてんやわんやになります。
エージェントが全滅したらゲームオーバーでその日をリトライと言う感じになりますが、どの「アブノーマリティ」をどう管理するのか、かなりの覚えゲーになっています。

難しそうだけどクリアした時点の情報は再スタート時に引き継げる

初見では絶望的な状況ですのでたぶん10日目になるまでに必ず詰みます。
ただ、クリアした時点までに得た「アブノーマリティ」の情報、作ったアイテム、研究提案書でアンロックしたものは、再び1日目からはじめたときに引き継げるので段々楽になっていきます。
なので限界かなと思ったら再び最初からか少し戻ってプレイしましょう。
ある意味ローグライクっぽいです。

アブノーマリティの情報

ステージを進む際にアブノーマリティを選びますが、一度基本情報をアンロックしてあるとその名称が表示されるので地雷を回避しやすくなります。

Lobotomy Corporation(ロボトミーコーポレーション) アンジェラ「アブノーマリティ」の知識

アブノーマリティの情報はアブノーマリティに接触成功した際に得られるグリーンポイントを元にアンロックできます。
アンロックするとアブノーマリィに対する情報や、観測レベルに応じて作業効率が上がったり、武器・防具を作ることが出来るようになります。

また「アブノーマリティ記録」ではバックグラウンドも見れるのでそれもまた楽しいです。

武器・防具の制作

Lobotomy Corporation(ロボトミーコーポレーション) 武器・防具の制作

職員の初期装備は警棒&スーツです。
ほぼ意味のない装備なので、アブノーマリティ情報をアンロックしたらグリーンポイントが余ってくるので、それで武器・装備を作っておきましょう。
初見ではエージェントはハッキリ言って捨て駒でしかありませんでしたが、これでようやく多少戦えるようになります。
(なるべく避けたいところですが)

研究提案書

Lobotomy Corporation(ロボトミーコーポレーション) 研究提案書

再生速度、ダメージの可視化、精神ダメージ軽減、全員集合など進めていくと様々な便利機能がアンロックされていきます。

 

新版と旧版について

現在ダウンロードできるのは新版で施設のAI「アンジェラ」が見た目はまるで可愛い女の子の姿です。
またUIやシステムもちょこちょこ異なり、日本語化もデフォルトでされています。(未翻訳部分ややや怪しい翻訳も多いですが)

旧版はのアンジェラはテキストのみで、それはそれでAI感がでてて雰囲気がいいのですが、残念ながらこちらは今後アップデートされません。
ただレガシー版としてインストールできるので機会があればプレイして見てもいいかもしれません。
日本語化もあります。

まとめ

最初は職員を如何に殺さず…と思いますが、徐々に目標さえ達成すればいいやと足止め・利用するための捨て駒のように扱い始めたらあなたはロボトミーコーポレーションが望む立派な「管理者」!(まぁ職員もコストかかってるので進めていくとそうもできなくなりますが)
PortalのアパチャーサイエンスやFalloutのボルトテックのような人命より研究や成果がすべて!という狂ったブラック企業の管理職を体験できるゲーム。
管理職ってなかなか体験できないものですが、一人に愛着を持ってしまうと作業全体として破綻するので結果として非情な決断を迫られます。
そういうのに心が痛む人にはあんまりお勧めしません。

でも様々な「アブノーマリティ」とそのバックグラウンド、AIのアンジェラやプレイヤー以外の管理者であるセフィラとの会話劇を読み解いていくとハマっていきます。
それはもうズブズブと。

あとゲームタイプ的にサクッと出来そうに見えそうですが、トライ&エラー&リセットを繰り替えすので、ストーリーを全てみるつもりなら数十時間はみておいたほうがいいです。


早期アクセスだからまだまだ手を加えるつもりだと思うので期待。
ちょっとまだまだ運要素強い感じはするかも。
あと現状ちょっと作業アイコンとステータスとの関係性がイマイチ直観的に合致しないからそのあたり調整してほしいかな。

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