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『テラバトル2』”ゲーム”としてのレベルの高さを感じさせる良作スマートフォン向けパズルRPG【レビュー】

投稿日:2017年10月17日 更新日:


ついにテラバトル2が始動!
パズル要素の強い本格RPGとして、今なお多くのファンに支持されているテラバトル。
その2作目として、リリースされた本作は、新たにフィールドマップが追加され、他にも装備システムや進化システムなど、前作で作られたシステムを再構築し、完全に新しいゲームに仕上がっています。

テラバトルとは?

テラバトル2はファイナルファンタジーの生みの親として知られる坂口信弘氏率いるミストウォーカー開発のパズルRPG。
”挟んで攻撃”というシンプルで奥深いシステムに加え、他の類を見ない本格的な世界感、藤坂公彦が描く魅力的なキャラクター、植松伸夫氏のメロディアスなBGM、さらにアップデートにより協力や対戦という挑戦的な要素を数多く追加するなど、多くの魅力の詰まったタイトルです。

「挟んで攻撃」シンプルで奥深いバトルシステム

テラバトル2の戦闘システムはシンプルではあるものの難しく、最初は特に詳しく説明も無いため慣れるまで何が起こっているのかすらわからないかもしれません。しかし、分かってくると攻略が俄然楽しくなってくきます。

キャラクターを一人選んで、指で動かし、敵を挟むように味方のキャラクターを配置することで攻撃します。さらに、攻撃するキャラクターと同じ列に味方のキャラクターがいると”連携”して同時に攻撃してくれます。
操作キャラクターを味方のキャラクターに当てると味方のキャラクターの位置と入れ替わることができ、位置を調整することができます。パズドラと同じ感じと言えばわかりやすいでしょうか。
テラバトル2では、敵も動かすことができるようになったのでさらに自由に盤面を操作できるようになりました。

まとめると、制限時間内に、操作キャラを動かして、”連携”を意識しながら、味方や敵の位置を調整するというのがテラバトルの戦闘の基本です。

3つの要素でキャラクターを強化

テラバトル2のキャラクター育成は、単純にレベルを上げるだけで強くなるわけではなく、”キャラクター”と”守護者”と”装備”、この3つがうまくマッチすることで、真価を発揮します。
組み合わせ次第で、性能は大きく変わってくるので、目的に合わせてあれこれ編成を考えるのが楽しいシステムになっています。
簡単にまとめると以下のようになります。

〇キャラクター
装備できるアイテムの種類に影響〇守護者
使えるスキルと発動率に影響〇武器
範囲と威力に影響

キャラクター

キャラクターはストーリークエストの進行に合わせて増減します。
キャラクターにはレベルが無く、能力値も全員同じですが、装備できるアイテムの種類が違うためそこで大きく分けて”魔法タイプ”か”物理タイプ”かに分かれます。
たとえば、剣や槍などの物理攻撃が上がる装備をセット可能なキャラクターには、物理系スキルが使える守護者をセットすることで守護者の能力を生かすことができます。

守護者

キャラクターが使えるスキルはセットした守護者によって決まります
守護者のレベルを上げることで使えるスキルが解放されていき、守護者の詳細画面から現在使えるスキルを確認することができます。
レベルを上げても能力値は加算されませんが、”攻撃力アップ+10%”などのパッシブスキルを持つ守護者もいます。

装備

装備によってのみキャラクターの能力を強化することができます
武器スロットは、メインとサブの2つがあり、
メイン武器は武器の攻撃力が100%加算される他、スキルの攻撃範囲を拡大することができます。
サブ武器にセットした武器は攻撃力の50%が反映され、範囲は反映されません。
装備にもレベルがあり、レベルを上げることで能力値や範囲が上昇していきます。

レベルアップと素材による強化

”守護者”はストーリーやイベントクエストなどで経験値を得ることでレベルアップさせることができるほか、他の守護者やモンスターを素材にして強化合成することでもレベルアップさせることができます。
同じ守護者を素材にして強化合成すると、大量の経験値に加え、スキルの発動率が5%、ラック値が3%上昇させることができます。
レアリティの低い守護者でも進化後に特殊なスキルを覚えるものもいるので、レアリティが低いからといって強化素材にせず、素材用の「マイティ」などを使うか、メタルゾーンに行くのがベスト

装備も同じようにレベルアップで能力値が上昇するほか、武器にはスキルの攻撃範囲が拡大するものもあります。
装備は最大レベルに達したとき、同じ装備を素材にして限界突破することでさらにレベル上限を上昇させたり、攻撃範囲が変化することもあります。
装備も同じように強化合成することができますが、同じ装備は限界突破に必要になるので、素材専用の”光線銃”などを使いましょう。

「DNA再構築」と「RNA再構築」

守護者を進化させると使えるスキルの数が増えます。
進化させるには守護者のレベルを最大にしたうえ、進化素材が必要ですが、レアリティが違っても素材の量はさほど変わりません。進化後はレベルが1にリセットされてしまいます。
進化には「DNA再構築」と「RNA再構築」があり、使えるスキルが変化するほか、見た目も変化します。
DNAとRNAは再度素材を集めることで、後からでも切り替えることができます。この時レベルはリセットされません。

”Zランク”の守護者は最初からたくさんのスキルが使えますが、進化はできません。
その他のモンスター以外の全ての守護者は進化させることが可能です。

”ストーリークエスト”と”フィールドマップ”

テラバトル2の”ストーリークエスト”はスタミナを消費せずにプレイすることができ、フィールドマップを移動しながらの新しいスタイルでテラバトルを楽しむことができます。
エピソード配信形式になっていて、現在第5話まで配信中です。
割といいペースで配信されているので、次までやることがなくなるといったことは今のところありません。

”フィールドマップ”は本作で新たに追加されたシステムで、これまでステージ制だったものから進化し、マップを探索しながら進んでいくことができます。
”光のオーラを感知して石化していた敵が動き出す”など、世界観に基づいた演出もあり、よりRPGらしい体験が可能になりました。
マップ上でもテラバトルの基本である”掴んで操作する”、”位置が入れ替わる”といったシステムは踏襲されているほか、長期戦に耐えるための消費アイテムや、フィールドスキルなど、フィールドマップに合わせた新しい要素も追加されています。

画面を埋め尽くすほどの大量の敵や、突発的に現れるボス、隠し通路や隠しアイテムなどなど、RPG的な演出も多く織り交ぜられていて前作のファンにも新鮮に楽しめる作りになっています。

また、適性レベルでプレイすると、守護者のレベルが引き下げられ、使えるスキルが制限されますが、ドロップアイテムが復活し、さらにクリア報酬を得ることができます。

守護者ガチャと装備ガチャ

ガチャでは守護者と装備を入手できます。
確率は最高ランクのもので0.1%とかなり厳しいうえ、無料ではほとんどエナジー(課金ポイント)が手に入らないので課金設定としては厳しめ。
無料エナジーは、ログイン報酬やアチーブメントのクリアで入手できます。
まだまだ不具合が多く、調整のためのメンテも多いので”詫びエナジー”も期待できるかも。

装備ガチャと守護者ガチャが分かれているので、どちらを引くべきか悩ましいところです。
守護者と装備、片方だけあっても強くならないので、できれば両方でレアなものを手に入れたいですね。

【まとめ】いわゆるスマホゲーではない、”ゲームらしい”タイトル

個人的にはテラバトル2は非常によくできていると思いました。
作りこまれた重厚な世界観と先の予想できないストーリー、シンプルでありながら奥が深いゲームプレイ、装備やスキルなどを吟味する楽しさ、過剰な周回が必要ない育成システム、レアリティに依存しすぎないバランスなどなど、全体が非常にいい形にまとまっていて、個人的にはかなり好印象のタイトル。

ただ他のゲームと違って、説明があまりなかったり、画面も結構システマティックな感じなので魅力を感じられない人も多いかもしれません。
ゲームプレイも、前作を全く知らないと最初は何が起こっているのか、どうすればうまくいくのかがわかりづらいところもありますが、ただそこを理解できるとコアな人ほどハマるゲームだと思います。
(初期のバグや不具合、メンテの多さは気になるところかもしれませんが、ゲーム性の部分とは異なるのでそのあたりは割愛します)

スマートフォンのゲームはゲームとして物足りなく感じることが多く、それはゲームとしてひたすら繰り返しプレイする以外に攻略する方法がないからだと思います。
テラバトルはその点、レベルや装備、編成だけでなく、ボスごとの立ち回り方や、プレイスキルが必要で”攻略している”感覚があります。なので色々な守護者や武器のレベルを上げてみようとか別のスキルを試してみようというようなモチベーションにつながっていて、非常にゲームらしいゲームになっているように思いました。
レベルアップ自体は周回作業ではあるものの、成長が比較的早く目に見えて強くなっていくので、あまり周回が苦にならない作りになっているのもうれしいところです。

前作のテラバトルは25章までクリアしたもののアップデートを待っている間の周回作業が辛くて止めてしまい、その後のアップデートについていけなくなってしまいましたが、本作はエピソード配信なのもあって長く楽しめそうです。


これ背景設定を書いてからイラストに起こしてるのかしら
いやーどうだろう、でも出てくるキャラクターが自由で楽しいよね。
ダウンロードスターターでいろんな人に絵をかいてもらうのも楽しみね。
こういうことがやりやすいのもスマホゲーだからこそなんだよね。実際やってるのほとんど見ないけどね。

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