筆者は以前にPC環境をコンパクトに1つに揃えてしまおうと思ったのですが、結局Adobe Creative Cloudで作業をしたりゲームをしたりと、あまりにも多用かつ過酷な使い方をするため、とうとう少し高負荷な3Dを表示するとグラフィックボードが落ちるなど不調が出てきました。
グラボを変えるだけでもいいのですが、できれば今更ながら用途によって環境は分けるべきだなーというわけで、現在のPCはマザーボードがmini-ITXなので、ちゃんと余力のあるATXのゲーム用PCを買おうと思い立ったわけです。
もうすぐ年末でいろいろゲームがでるしね!積みゲーも多いしね!
で、BTO・メーカーPCにすべきか自作にすべきか、改めて考えてみましょう。
まずはそれぞれの概要とメリットデメリットをおさらい。
このページの目次
BTO(PCショップ・メーカーPC)
「BTO(Build To Order)」とは様々な用途向けに準備された構成+カスタイマイズできるパソコンのことで、パソコン及びパーツショップややパソコンメーカーが直接販売しているBTOブランドなどがあります。
メリット
- ある程度メーカーのおススメ構成ではあるので選ぶ時間が短縮できるし楽
- 一括で保証を受けられる(ショップによっては持ち込み修理可)
デメリット
- パーツはものによっては自由に選べない
- ケースやパーツはショップやメーカーが用意したものに制限される
- 恐らく少し高い
PCショップ
メーカーPC
- デル「Alienware」
- レノボ「Lenovo Legion」
- ASUS「ROG」
- Acer「Predator」
- HP「OMEN by HP」
改めて見るとかなりの数ありますね。もしかするとまだあるかも。もちろんこんな数あるとそもそも選ぶのが大変ですし、筆者としても全部触ったわけではないので口コミなどを総合的に考えて選んでみましょう。
選び出すとキリがないですが『PCショップ』ならば、ドスパラの「GALLERIA」が有名ではありますね。納品も早いとか。よく比較サイトではランキングトップになっていますが、当たりはずれが大きいイメージがあります。
あとはマウスコンピューター「G-Tune」あたりでしょうか。マウスコンピューターというとひと昔前のイメージでいうと安物イメージがありますが、近年オフィス向けとして業績も好調でゲーミングPC「G-Tune」ブランドも順調に推移しているようです。
VSPECはこの中でも特長的で、302種類のPCケースと1,927種類のPCパーツから自由に選べるのが特長です。
特にメモリやグラボはすでに持ってるんだよな…でも自作は面倒だからBTOがいい・・・と言う場合でもグラボやメモリを外して購入することができます。
そして、『メーカーPC』の場合はあまり中身をいじることを想定していないため奇抜な見た目のものが多いです。
でいうとデルの「Alienware(エイリアンウェア)」あたりが有名でしょうか。とにかくごつい。
もしくはレノボ「Lenovo Legion」もありですかね。このあたりは見た目が完全にアーティファクト。
自作
自作とはその名の通り、自分でパソコンパーツを買って、それを組み合わせてパソコンを作り上げることです。
メリット
- 自由度の高さ比較したり考えるのが楽しい。
- 最安値のパーツを揃えたり中古や所持してるパーツがあれば多少安く上がる場合がある
- 好きなケースを選べる
デメリット
- パーツの故障は自己責任というリスクがある
- 組み立てるのにある程度知識が必要
主要なPCパーツショップ一覧
※なるべくCPU、マザーボード、メモリ、電源といった主要なパーツを買うショップは持ち込みや保証を受ける関係で同じにしておいた方が良いかもしれません。
CPUをどうするかよく考える
パソコンのパーツは大体汎用で使えるものですが、CPUおよびマザーボードに関してはどちらか選ばなくてはなりません。
また「インテル」「AMD」のどちらかを選ぶことで結構方向性が変わってきます。
とりあえず、今回用途としては3Dゲーム用なので、その場合、インテル Core i5、もしくはAMD Ryzen 5以上のCPUを選ぶ感じになってきますね。
2~3年前まではすっかりCPUはインテルの独壇場になりつつあり、かくいう筆者はもともとAMDでしたがインテルに浮気したとたん、AMDより「Ryzen」が登場してしまい、それからというものAMDも活気を取り戻しつつある感じです。
「Ryzen」の何がすごいって最上位モデルであれば、シングルコアでのスペックはやや劣るものの、6コアなのに2万円以上安く、それでいてスペックも一部拮抗できているというところでしょうか。
つい先日発売となったインテル Core i9-9900Kは8コア 16スレッド シングル3.6-5Ghzで6.6万円、AMD Ryzen 7 2700Xは8コア 16スレッド シングル3.6-4.3GHzで3.6万円なのでターボ時が確かにやや劣るものの、エンコードやベンチマークで競わない限り実際のところそんなに変わらなくなってますし、価格を考えると結構揺らぎますね。もちろんクロック周波数だけでなくアーキテクチャやキャッシュ、その他パーツとの関連によって変化はするので一概には言えない部分ではありますが。
また、インテルはソケットの規格がコロコロ変わるため(最近はソケットが同じでも実質使えなかったり)、次の世代のCPU”だけ”付け替える事ができず、結局マザーボードから組み直しになります。
それでいてこのところ、インテルはここのところ脆弱性がよく見つかる印象があります。
AMDはソケットがSocket AM4あれば基本的には同じマザーボードを使いまわせる可能性があるため、ちょっと高めのマザーボードを選択しておけば比較的気軽にCPUをアップグレード可能です(チップセットで細かくは使えない機能もでてくるでしょうけど)。
ここまでまるでAMD最高っぽい書き方が続いてますが、相変わらずAMDのほうが電力効率悪い感じではあるので電気代は結果的に少し高くつくかもしれませんね。
お金に余裕があるならばインテルにしておいたほうがやはり無難ではあります。
結局のところBTOか自作どっちがいいの?
この質問で「どうしよう?」と思ってるなら自作はやめといた方がいいかもしれません。
確かに少し安くなる場合もありますが、様々なメーカーが出しているパーツから性能や価格を選びつつ…ハッキリ言ってめんどくさいと思います。
とにかくゲームができればいいんや!っていうならBTO、PCメーカーのものを買うのが結果的に浪費する時間(取捨選択と万が一不具合や故障があった時の対応)を考えると安上がりだったりします。
とはいえ、自作には作り上げるという達成感(自己満足ともいう)はありますし、内部構造を理解していればトラブルがあった時に適切に対処できたり、結果的にパソコンに詳しくなったりします。
予算は十分にあり一番いい装備を頼むならインテルでいいと思いますし、もちろんなるべく安く抑えたいならBTOであれ自作であれ、どのみちAMD一択に近くなるでしょう。i5など中くらいのモデルにするというのも手ですが、BTOは基本的に自作よりプラス5~10万円は多くかかります。
まぁそんなにパソコンを触らないのであればBTO・PCメーカーのものを、自作でCPUなどをちょこちょこ変えたいなら自作というのも一つかもしれません。
さて、一通りおさらいしつつ各社相場を見てみたところ、個人的には今後に期待して『AMD』で自作しようかなと思いますが、次回記事では現時点でさらに具体的な構成を考えてみたいと思います。
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