今回は期待のMMORPG「BLESS」のクローズドベータテスト2のプレイレポートをお届け。(CBT1は4~5月)
美麗なグラフィックに安定感のある戦闘システム、ペットや生産など遊びごたえのあるMMORPGです。
大まかなシステムなどをご紹介します。
このページの目次
美麗で細部まで調整可能なキャラメイク
プレイヤーキャラクターは、所属陣営、種族、職業、性別を選ぶことができます。
陣営は、”ハイロン”と”ユニオン”があり、所属陣営によって選べる種族が決まります。
ユニオンを選ぶと、種族は人間の”アミスタッド”と、獣人のような”パンテラ”を選択することができました。
新しくキャラクターを作る際も、選んだ陣営側でしか作れないようです。
選択した種族によって、選べる職業も決まってきます。
職業は、ガーディアン・バーサーカー・メイジ・パラディンの4つのみ選択可能。
キャラのビジュアルは美麗で細かく調整が可能ですが、顔にそれほど大きな変化はつけられないようです。
直接キャラクターの部位を動かして直観的に変更することもできるし、各部位に対応するスライダーで調整することもできました。
美麗なグラフィックで描かれる広大な世界
世界全体がいくつかのエリアに分かれていて作りとしては「TERA」に近い感じ。
グラフィックが奇麗なので歩くのが楽しいですが、視点を自由に動かせるような写真モードがあると嬉しかったですね。
エモーションは18種類ほどあり、座ったりすることもできますが、「黒い砂漠」などのように視線が動いたりといったところまでは作りこまれていないようです。
要求スペックを満たしていて、最低設定にしてもまだフレームレートが落ちるのが気になりました。
十分キレイですが、「黒い砂漠」など他タイトルと比べるとやや劣る感はあります。
クエストベース進行
提示されるストーリークエストを順に攻略していく、オーソドックスなスタイル。
メインクエストでは、陣営や種族ごとに違ったストーリーが描かれ、シネマティック演出も多く取り入れられていました。
音楽には、ハリウッドの大作映画などで多数の楽曲を手掛けた作曲家ハンス・ジマー氏が担当し、映画のような荘厳なBGMが世界観を盛り上げます。
クエストの場所がマップに表示されたり、オートランや、マウントなどもあり、進行はスムーズ。
各地に無料でワイバーンに乗れる場所があるので、はなれた場所までの移動もそれほどストレスを感じませんでした。
ただ、クエスト目標のモンスターやオブジェクトなどが他のプレイヤーと取り合いになることが多々あり面倒に感じました。
選べる操作方式
操作は、ターゲット方式とノンターゲット方式を選ぶことができます。
クリックするとその敵を自動的に攻撃しますが、攻撃範囲が表示される敵の攻撃などは、キャラクターを動かすことで回避することができるなど、2つの方式の中間のような動きも可能です。
面白いのはゲームパッドが使えることで、アクションよりな動きで楽しむこともできそうです。
キャラクター育成
レベルアップで少しずつステータスが上昇していくほか、装備を更新していくことで強化していきます。
装備は、NPCの商店やクエスト、ダンジョンなどで入手でき、そのレベル帯で手に入るアイテムがある程度決まってくるので、あまり悩まずにその時々で手に入るアイテムを装備していく感じになりそうです。
戦術(スキルツリー)
覚えられるスキルはレベルアップごとに追加されていき、スキルポイントを消費して覚えることができます。
登録できるスキルは種類ごとにスロットが決まっており、例えばアクティブスキルなら9つのスロットに割り当てることができます。
連鎖スキル(パッシブ)も4つのスロットが決まっており、割り当てることで効果を発揮します。
スキルは一度ポイントを振ってしまっても、いつでも振りなおしが可能で、一つのスキルを強化して伸ばしていくも良し、様々なスキルを取得してコンビネーションを狙うのもよしで、いろいろなスキルの組み合わせを試すことができるようになっていました。
戦術のパネルも5つのタブが用意されているようで、操作方法やシチュエーションに合わせて切り替えて使うことができるようです。
装備
装備には総合力を示す装備ポイントがあり、それを見るとどちらが強い装備か大まかにわかるようになっています。
ダンジョンへの入限にもレベルに加えて、一定値の装備ポイントが要求されます。
装備は、NPCの商店で買うことができるほか、敵からのドロップで入手できます。
アイテム製作
アイテム製作は、主製作が3系統と補助製作が2系統に分かれており、それぞれ一つずつ選択できます。
主製作は、防具や修理道具を作ることができる「防具製作」、アクセサリを作ることができる「細工製作」、防具にはめて強化できる”秘石”やペットを仲間にするための”調教書”を作ることができる「秘法」の3つから選ぶことができます。
補助製作には、料理やペットのスタミナ回復アイテムを作ることができる「料理」と、ポーションや爆弾を作ることができる「錬金」を選べます。
街にいるNPCに話しかけることで、いつでも選びなおすことができますが、それまで上げた熟練度はリセットされてしまうようです。
クラフト素材は、フィールドで見つけることができ採集アイテムを消費して入手できます。
また、不要な装備を”分解マシン”で分解することで、生産に必要な素材を入手することができます。
レシピは最初からある程度作れるものがあり、加えてダンジョンやクエストなどでレシピを入手できるようです。
製作には武器が無いので、基本的にドロップに頼ることになりそうです。
旅の友(ペット)
ほとんどのモンスターを調教して、ペットにすることができます。
プレイヤーは各々が好きなモンスターを連れて歩いていてにぎやかです。
ペットシステムと言えば「イカロスオンライン」が有名ではありますが、「BLESS」ではそれほど凝ったしシステムではなく、比較的シンプルなつくり。
調教するには、モンスターを一度攻撃した後、モンスターのレベル帯に応じた調教書を使用すると調教用のミニゲームがはじまります。
タイミングよくバーのところでボタンを押すだけなので、簡単にペットを仲間にできます。
色々なモンスターを連れて育てながら、各地を巡るのも一つのプレイスタイルです。
ペットには、騎乗ペットと愛玩ペットがあり、騎乗ペットには乗ることができます。
飛行ペットは、常に飛行できるわけではなく飛行スキルを使うと一定時間だけ飛行できますが、スキルのクールダウンがあり常に自由に空を飛び回れるという感じではありませんでした。
ペットもレベルをあげたり昇級させたりすることで、スキルが使えるようになり、空を飛んだり速く走れるようになったりできるようになるようです。
インスタンスダンジョン
ダンジョンごとに設定された要求レベルと要求装備ポイントをクリアすることで入ることができます。
ダンジョンは複雑な構造になっていて、いくつものルートがあり、ルートによって敵が多いルートや罠が多いルートなどがあるようです。
また、アクティブの敵がまとまって襲ってくるので、フィールドとは違った駆け引きがあります。
ダンジョンごとに特定のセット装備を入手できます。
セット装備は各クラスごとに用意されていて、7箇所の装備をすべてそろえるには何度か周回する必要がありそうです。
一度のダンジョンで5~6個入手できたので、比較的集めやすい作り。
CBTではダンジョンリセットは無制限でしたが、本番では回数制限がありそうです。
カーストラ攻防戦 / ケルタノン闘技場
カーストラ攻防戦は、2つの陣営に分かれて、最大100vs100で戦う大規模戦闘コンテンツ。
CBTでは、開催時間が決まっていて事前に告知があります。
レベル10から参加することができ、エリアに入れば一律レベル50になるので初心者でもあまり気兼ねせずに参加できます。
ルールは、30分の制限時間内に互いの拠点にいる指揮官NPCを倒せば勝利。どちらも倒せなければ引き分けになります。
拠点の間は3つのルートがあり、それぞれの中央には、”守護石”と”浄化の木”があり、攻撃してライフを削りきり、とどめの攻撃をさしたほうの陣営が占拠することができます。
守護石を確保すると味方にバフ(?)がかかります。
”浄化の木”は周囲に巨大な気のモンスターが発生しており、それらを倒しながら木を攻撃しなくてはなりません。
”浄化の木”を倒すことができれば、”戦場の怨霊”が味方になってくれます。
ケルタノン闘技場は、未プレイですが、3vs3のチーム戦を楽しむことができるコンテンツ。
フレンドと一緒に挑みたいところ。
感想まとめ
・きれいなグラフィック
・中華風でもバタ臭くもない、落ち着いたリアル風のデザイン
・全体的に複雑すぎないシンプルなシステム
・低レベル帯でも楽しめる大人数コンテンツ
・ゲームパッドが使用可能
・ターゲット方式とノンターゲット方式を切り替えることができる
・目新しさや特徴的なシステムがなく、新しい体験を求める人には物足りない
・動作がやや重い(CBT2現在)
「BLESS」は言ってしまうと”オーソドックスなMMORPG”。
大きな目新しさもなく、これといった大きな特徴もないですが、グラフィックはキレイなのでそれなりに楽しめるかなという印象。
MMORPGなので、ギルドでワイワイやったりとかフレンドと一緒に遊んだりとかするとそれなりに楽しめるような気はしますが、ゲームとして何が楽しいのかと言われるとちょっと言葉に困るところがあります。(それは他タイトルでも同じかもしれませんが)
とはいえ、MMORPGはエンドコンテンツあたりまで進めてからようやくどういうゲームか見えてくるようなところもあるのでまだはっきりとは言えませんが。
一般的なゲームユーザーが”MMORPGに求めるもの”がこういう形なのだということなんでしょうけど、個人的にはもう少し違った遊びができてもいいんじゃないかなと常々感じています。
そろそろ今までの延長としてのMMORPGではなく、新しい形のMMORPGが出てこないものかなと期待していましたが、「BLESS」はこれまでのものを踏襲した形だったので、その点では少しがっかりです。
とはいえ、今からはじめるMMORPGとしてはいい感じのタイトルだとは思うので、それなりのお勧めできるタイトルです。
良くある感じといえばそうではあるんだけど、中々丁度いいセンスのグラフィックって無いのよ。