『ミトラスフィア』は絵本のような美しいグラフィックが特徴のスマートフォン向けRPG。
コンセプトは“Re:アクションなりきりRPG”。プレイヤーは、アバターや武具、ボイスなどの組み合わせで、なりたい自分になりきり、「ミトラスフィア」で出会った見知らぬ冒険者達と手軽にコミュニケーションを取りながら、リアルタイムに冒険を楽しむ事ができます。
作りこまれた独特なファンタジックな世界観とストーリーに加えて、職業をベースとしたマルチプレイバトルを堪能できるタイトルです。
このページの目次
細部まで描き込まれた超美麗なグラフィック
細部まで丁寧に描かれた手書き風のグラフィックは思わず目を奪われるほど。
ゲームを起動したその瞬間から一気に「ミトラスフィア」の世界に引き込まれます。
基本は戦闘ベースのゲームですが、ゾーン(ロビー画面)では自由に歩き回ることができ、シナリオが進行するたびに違うゾーンの背景が用意されていて、雰囲気も大きく変わります。
自分のキャラクターも自由にカスタマイズできたり、装備も細かく描き込まれていてグラフィックにこだわりを感じます。
独特なファンタジー世界観と重厚なストーリー
「ミトラスフィア」で描かれる世界観は、中世ヨーロッパをベースとしたいわゆる”剣と魔法の世界”ではなく、見たことのないオリジナルな世界。
天空を巨大な海”天海”が覆う世界「ミトラスフィア」。
その天海を漂う生命樹から降り注ぐ結晶“ミトラ”。
次々と飛び出す独自のワードも圧倒的なグラフィックで丁寧にビジュアル化してあることですんなりと理解できます。
”天海”で漁に出て難破した主人公は、女系狩猟民族の女王「マチルダ」に助けられ、彼女の『獲物』としてジョバリの一族を襲う呪いを解くべく巻き込まれていくというストーリー。
独特な世界観だけに先を予想できないファンタジックなストーリー展開はファンタジー好きには堪りません。
ツンデレな女王マチルダを筆頭に、様々なキャラクターが登場。キャラクターも丁寧に描かれていてストーリーに力を入れて作られているのがわかります。
ゲームを彩る豪華声優陣
物語の中心となるジョバリの若き女王マチルダの声を担当する釘宮理恵さんを筆頭に、ヒルデガルド役に高野麻里佳さん、ゼノン役に細谷佳正さん、カナリア亭の看板娘デール役に日岡なつみさん、物語を陰で支えるネキア商人役に田村ゆかりさんなどなど、豪華声優陣が多数出演。
さらには”ドラゴンボールの悟空”の声でおなじみの野沢雅子さんも!オラワックワックしてきたぞ!
声優好きも要チェックのタイトルです。
他にも豪華声優が多数出演されています。
八代拓・高橋英則・本多真梨子・秋奈・花守ゆみり・森嶋秀太・愛美・内田雄馬・榎木淳弥・花倉洸幸・桑原由気・沢城千春・武内 駿輔・若井 友希 ほか
”見た目”だけじゃない”声”も選べるキャラメイク
”なりきりRPG”と銘打っているのもあり、髪型や顔を選んで自分なりのキャラクターを作ることができます。
グラフィックのテイストがカッコいいので、自分のキャラクターが作れるのがうれしいですね。
また自分のキャラクターの声も選択可能で、豪華声優陣の中から選ぶことができます。
なりきリボイス機能で、一緒に戦う他のプレイヤーに選んだ声優さんの声でメッセージを送ることも!
どの職業を選ぶ?クラスベースのマルチプレイバトル
戦闘は、コマンド選択式でリアルタイムで進行していきます。
装備した8つの武器を選ぶだけの簡単操作で、武器は一度使うとしばらくクールタイムが発生するので、ほかの武器をうまく使う必要があります。
職業ごとに能力や使える武器が違い、職業の違うプレイヤー同士が連携をとることで攻略していく、MMORPGのようなクラスベースの戦闘システムです。
職業は近接アタッカーの「剣術士」、タンクの「護術士」、ヒーラーの「聖術士」、遠距離アタッカーの「弓術士」、強力な魔法攻撃が可能な「魔導士」の5種類。
職業ごとに装備できる武器が違い、ステータスも職業に合わせて伸ばしていく必要があります。
転職はいつでも可能なので、いろいろ試してみるのもいいかもしれません。
共闘
戦闘中は他のプレイヤーが参入してくれることがあります。
共闘リストから誰かのクエストに参加することも可能なので、難しいクエストに挑むときなどは積極的に参加したいところです。
装備
ガチャは”装備ガチャ”で、武器だけでなく各部位の防具も入手できます。
武器も職業ごとに装備できるものが違うので、それぞれの職業に特化した武器ガチャも用意されています。
レアリティは4段階で、確定でもらえるガチャも用意されていて比較的最高ランクの装備も出やすい印象。
また、どの職業も装備できる「爆弾」や回復用のアイテムもあり、8つのスロットにどのアイテムを装備していくかが悩みどころです。
装備で見た目も変化
装備は武器を8つ、防具は上半身下半身の2つ、装飾は頭、体、その他の3つの、計13も装備枠があり、見た目も変化します。
見た目目的で装備を集めるのも楽しみかたの一つ。イベントなどでもいろいろな見た目の装備が手に入るようになっているのもうれしいところです。
装備の強化
「ミトラスフィア」の成長要素は、クエストをクリアすると得られる経験値でのレベルアップと装備の強化の2つ。
装備には攻撃能力でなくすべてのパラメータがついているので、総合的にレベルアップさせることでキャラクターそのものを強化することができます。
装備は「シード」を消費することでレベルアップさせることができます。
高いレアリティの武器でも、強化しないと強くならないのでこまめに成長させましょう。
同じ名前、同じ属性の武器があれば、「限界突破」することでレベル上限をアップさせたりスキルを強化することもできます。
イベントで装備や報酬をゲット
期間限定で配信されるイベントクエストはどのゲームも基本繰り返しですが、ミトラスフィアでは回数ごとに報酬が決まっており、一回クリアするごとに確定で報酬が得られる親切仕様。
ランダムドロップを狙って無限に繰り返さなくてもいいのは助かります。
【まとめ】ゲームとコミュニケーション
「ミトラスフィア」はとにかくグラフィックのクオリティが凄まじく、ゲームというより映像作品のような美しさ。
”空に海がある”という独特の世界観をグラフィックによって魅せる、グラフィックの正しい使い方だなと感じました。
ゾーン(ロビー画面)の背景もちょっとした部分にもこだわりが見られファンタジー好きとしては非常に好感触。
ゲームとしては良くも悪くもなく無難にまとめたという印象。
戦闘は、職業専用の装備はどの武器も同じような効果なので選択肢がほとんど無く、クラスベースの戦闘としてはかなりライト。
職業と装備の選択、強化だけで、あとは自動戦闘でも問題なく、間口は広いが底は浅いといった感じです。
ゲーム部分をしっかりやりたい人にはちょっと物足りないかもしれません。
ただ、ガチャの排出率が比較的高めだったり、イベントの周回数なども少なくても良かったりと、そのあたりもライトな作りになっているので、非常にやりやすく長く続けやすいタイトルかも。
”Re:アクションなりきりRPG”というコンセプトは、プレイヤー同士がコミュニケーションすることで盛り上がっていくというスマートフォンのゲームにはちょっと難しい内容。
「Re:アクションシステム」は要するに”LINEスタンプ”と同じことで、内容的には特に新しいわけでもなく、これで特別コミュニケーションが捗るというわけでもない印象で、声優の声を使うことで演出を強化したという感じでしょうか。
最もコミュニケーションが必要になるだろう戦闘がほとんど考えなくてもいいので、盛り上がりに欠ける感じではあります。
とはいえ、がっつりコミュニケーションを取らないとクリアできないレベルのゲームだとこれはこれで大変。
短時間で、密度が高く、そしてポジティブなコミュニケーションが実現できたら面白いかもしれないなと思いました。
SNSのように新しい形のコミュニケーションが次々と生まれている現状を見ると、”ゲームにおけるコミュニケーション”のもう一歩踏み込んだ形が実現するのももうすぐかもしれません。