レビュー

『D×2 真・女神転生 リベレーション(メガテンD2)』シリーズファンも納得の完成度!【レビュー】

投稿日:2018年3月12日 更新日:

D×2 真・女神転生 リベレーション

アトラスの名作RPGシリーズ「真女神転生」がスマートフォンRPGとして配信開始!
「セガ × アトラス」の新プロジェクトと聞くと、ファン的にはやや不安な気持ちになりますが、内容やシステムはこれまでのものをほぼ100%踏襲した作り。
美しいグラフィックと、タップ操作でテンポよく展開するバトルで、新たな真女神転生を楽しむことができます。

「D×2」デビルダウンローダーとなり、悪魔を使役して戦え

携帯に入っている謎のアプリ、きな臭い悪魔崇拝者、とんがった仲間キャラクター達、お馴染みの「仲魔」たち、シリーズをプレイしたことがあるひとなら”あるある”な慣れ親しんだ世界観。

プレイヤーは有名動画配信者が進めるゲームアプリ「悪魔召喚アプリ」を手に入れたことで、デビルダウンローダー(D×2)として選ばれ、謎の神「ヴェニタス」とそれを崇拝する信者「アコライツ」との争いに巻き込まれることになります。
アコライツと戦う組織、「リベレイターズ」の面々も、銃オタクの少女や有名動画配信者、奇妙なメイドなどなど、癖のある人物ばかり。

自身も真・女神転生の大ファンでもあるというプロデューサーの山田理一郎氏によって「『真・女神転生』の魅力を伝えたい」というコンセプトのもと制作された本作。
シナリオは、小説版「PHYCO-PASS」などを手掛けた深見真氏が手掛け、さらに真・女神転生シリーズのプロデューサーである山井一千氏がシナリオ協力として参加しています。
真女神転生の魅力のつまった、新たな「メガテン」として楽しむことができます。
また、スマートフォンをイメージした、デジタルな雰囲気のUIや演出も世界観にマッチしていて好感触です。

安定感のあるお馴染みの「プレスターンバトル」

シリーズを通して共通の「プレスターンバトル」は本作でも健在。
相手の弱点属性で攻撃することで、もう1ターン追加で行動ができるというもの。
隠された敵の弱点を見つけ出したり、逆に自分の弱点を攻撃されないようにしたりと、緊張感がありスピーディなバトルが楽しめます。

「悪魔会話」も健在!

「悪魔会話」は女神転生シリーズの一作目から存在する伝統的なシステムで、敵の悪魔と会話し、悪魔の性格に合った選択肢を選ぶことで、「仲魔」にしたり、アイテムをもらえたりするシステム。
ガチャがあるので、悪魔会話はないのかなと思っていましたが、『D×2 真女神転生リベレーション』でもバッチリ導入されています。

また、「外道」タイプの敵などこれまでは会話ができなかったタイプの敵も仲間になることがあり、すでに仲間になっている種類の悪魔も仲間にすることができるようになっています。

背徳と狂気の「悪魔合体」

女神転生と言えばお馴染みの「悪魔合体」システムももちろん健在!
自由に2体の悪魔を合体させる「2身合体」と、決まった組み合わせの悪魔を用意して合体させる「多身合体」があります。
交渉して仲魔にした悪魔を「悪魔合体」でより強い悪魔へと変化させ、パーティを強化していくのがメガテン。

うさん臭いロシア人神父が案内してくれます。

悪魔の「アーキタイプ」

本作では悪魔に新たな要素「アーキタイプ」が設定されています。
アーキタイプは「素体」「荒神」「加護」「異能」「防魔」の5つ。アーキタイプによって、覚醒した時に付加させるスキルが異なります。
また、2身合体にはかならずアーキタイプが「素体」の悪魔が1体必要になります。

「万魔の社」で悪魔を成長!

最大レベルまで成長させた悪魔のレアリティを上げ、レベル上限を解放する「転生」や、悪魔に他の悪魔を食べさせることでレベルアップさせる「捕食」など、これまでにない様々な方法で、悪魔を強化することができます。
また、装備のような要素「烙印」で、セットした悪魔の能力をアップさせる事もできます。

時限式ダンジョン「アビスゲート」

特定の時間だけ行くことのできるダンジョン「アビスゲート」はストーリーモードとは違い、3DダンジョンRPGのようになっており、ダンジョン内を歩いて探索し、ボスを倒すと次の階層に行けるようになるという仕組み。
一歩進むたびに減っていく行動力と、ランダムエンカウント、バトルが終了してもHP回復しないため連戦には注意ながら進まねばなりません。

悪魔の育成を助ける「デビルバスター」クエスト

出現する悪魔を撃破することで、「覚醒」に必要な素材「霊子」や、悪魔の能力を強化する装備アイテム「烙印」を入手できる、いわゆる曜日クエスト。
「烙印」を入手できる「罪の烙印」、「霊子」を入手できる「ストレンジシグナル」、「断片」を入手可能な「ウォンテッド」の3つがあり、うまく利用することで悪魔をさらに強化することができます。
ウォンテッドで入手した「断片」を集めれば特定の悪魔と交換することができ、イベントなどで入手できる悪魔も変化します。

悪魔強化に必須と言えば必須なのかもしれませんが、他のタイトルでもある「経験値」や「お金」を目的としたクエストではないのが面白いですね。

【まとめ】原作の良さを損なわないスマホ版メガテン

モンスターを集めて、育て、戦わせるという流れは、もう様々なタイトルで見られる内容だし、正直どれも同じようなシステムにしてあり、他の有名タイトルのスマホ版と同じく「メガテン」も同じようなシステムになってるんじゃないかと思っていました。
しかし、プレスターンバトルに、悪魔会話など「メガテン」シリーズ独自のシステムであるは全てそのまま実装されていることに驚き。
メガテンの仲魔の存在は、他のタイトルとは違い、最終的には合体させてしまう一過性のものなのでガチャとも相性が悪そうですが、新要素を加えたりしてうまく取り入れられているように思います。
ストーリーや世界観、システムの裏付け設定なども、うまく「メガテン」の世界観を壊さないように描かれていて好感触。

開発はセガゲームスで、モデルもすべて新規に制作されたものだとか。

ただちょっと、レベルアップに時間がかかったり(本家でも大変だったので忠実ではある)、追加要素もあってやることが多いのでかなり腰を据えて遊ぶことになりそうなタイトル。
もうすこし、うまくまとめられているとプレイしやすかったのになとは思いますが、メガテンファンも納得の出来だとおもうので、気になった人はプレイしてみては。


あれ?メガテンなのにセガなの?
アトラスは今はもうセガの傘下なのよ。
あっそうか。でも、このシリーズが愛されてるのが伝わってくる出来だね。

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