レビュー

『23/7 トゥエンティ スリー セブン』他とは違った新たな試みのスマホ向けRPG【レビュー】

投稿日:

23/7
パチンコ・パチスロなどを手掛ける藤商事が贈る、スマートフォン向けRPG。
豪華なイラストレーター陣と、声優陣に加えて、角川とのタイアップと、イメージソングにポルカドットスティングレイを起用するなど豪華な作り。
独特な世界設定をそのままシステムに落とし込み、同ジャンルの他タイトルとは違う試みが多数みられる意欲作に仕上がっています。

”9時が失われた”独特な世界観

24時間のうち”9時”が存在しない世界。
いつからか時計からは”9”の文字が失われ、しかし人々は特に気に留めることもなく日々を過ごしています。
主人公・神名ヒカリは、突如現れた謎の兵士によって引き起こされる侵略戦争に巻き込まれていきます。
次第に明らかになっていく世界の真実。
互いに争う12の並行世界と、それぞれの世界「バース」を守る「クロッカーズ」とよばれる存在。
「9」のバースが失われたことで、9時が消失し、そして主人公たちの住む「7」のバースにも消失の危機が…。

壮大なスケールのストーリーながら、バトルパートの合間に会話パートが入らず、バトルパートのみに集中することができる仕様になっています。

ゲーム内で本格的な小説が読める!

数多くのライトノベルやアニメの脚本などを手掛ける築地 俊彦氏と、氷上慧一氏を起用し、ゲーム内の独特な世界観を丁寧に描写した本格的な小説を読むことができます。
クエストでは語られない詳細な描写ややり取りをじっくりと読むことができるようになっています。

『77秒間は無敵』!?斬新な戦闘システム

スピーディなオートバトル。

スピーディなオートバトル。

バトルは基本的に自動で進行。
右、左、下のそれぞれに画面スワイプすることで「Accel」「Shield」「Charge」3つのモードを切り替えることができ、キャラクターはモードに沿ったスキルを発動します。
さらに画面右のサポートメンバーをタップすると、サポートアビリティが発動。
攻撃スキルや強化、弱体スキルなどもあり、サポートキャラクターの選択も重要です。

時間を止めて連続攻撃「Ballet Time」

左、右、下にスワイプでモードを切替。

左、右、下にスワイプでモードを切替。

画面上部にあるゲージを最大にすることで、発動できる「Ballet Time」は時間を止め味方だけが一方的に攻撃できるという必殺技。
「Charge」モードにすることでゲージの上昇率を加速することができます。

敵の攻撃時には「Shield」モードに変更して受けるダメージを減らしたり、「Charge」モードに変更して「BalletTime」を狙ったり、それとも「Accel」モードで速攻を狙う、などなど状況に合わせての素早いモードの切り替えが戦局を左右します。

無敵能力「インビンシブル77」

「インビンシブル77」は戦闘開始から”77秒間は無敵”という能力。

「インビンシブル77」は戦闘開始から”77秒間は無敵”という能力。

主人公の能力「インビンシブル77」によって、77秒間は無敵状態でダメージを一切受けません。
クエストによっては、連戦になることもあるので、77秒をいかに使うかが攻略のカギ。
無敵時間を利用して速攻で敵を倒すとか、最初の敵で「Ballet Ttime」のゲージを溜めておき、ボス戦で発動するなどなど、無敵時間の使いどころが重要です。

【まとめ】既存のシステムをあえて外す意欲作

キャラクターガチャ、オートバトルなど、「いつものスマホRPG」ではあるものの、他にはない新しいシステムを導入した意欲作。
スライドによるモード切替バトルは手軽でいて、モード変更による効果が顕著に表れ、戦略によって低ランクのキャラクターを生かすこともできる悪くないシステム。

ただ「77秒間の無敵時間」はそこまで生かせてない印象で演出程度の効果かも。
また、シナリオの一切挟まらないクエストは確かにスムーズだけど、やはり今ひとつ盛り上がりに欠ける気もします。
ゲーム内小説も新しいとはいえ、正直ゲーム内で長文をわざわざ読むというプレイヤーがどのくらいいるのかは疑問。

…と、斬新な仕組みではあるものの、結果的にそこまでうまくいっていない印象が強く、お金がかかっていそうなだけに惜しい。
とはいえ、システム的には快適で、斬新ではあるので、試しにプレイしてみるのもいいかも。

-レビュー

Copyright© ゲームダ , 2024 All Rights Reserved.