現在も稼働中である老舗MMORPG「MU 奇蹟の大地」の後継作として製作された『MU LEGEND(ミュー レジェンド)』が正式リリース!
シンプルなUIと簡単な操作、クォータービューなど「MU」らしさはそのままに、グラフィックやシステムが大幅に進化した正統派ハック&スラッシュMMORPGです。
MMORPGではあるものの、プレイ感覚は「ディアブロ」シリーズをはじめとした”ハクスラ”系のアクションRPGに近く、2つの長所を掛け合わせたゲームに仕上がっています。
このページの目次
テンポがよくプレイしやすいMMORPG
基本の進行はMMORPGらしいクエスト方式。
クエストの管理や、ワープポータル、自動移動などストレス無くプレイできるように作られており、テンポよく進めることができます。
ただ、街中で話しかけて回るだけのクエストや、NPCがいるだけの別マップに移動する無意味なクエストは正直不要だったのではと感じました。
無数の敵を一気に薙ぎ払う、”ハクスラ”ライクなアクション
戦闘システムはノンターゲット方式で、操作感はハクスラに近いものになっています。
基本的にシングルプレイのゲームであるハクスラは、ひとりで多数の敵と戦えるように設計されており、『MU LEGEND』でもクラスに関係なく、ソロでも立ち回れるだけの攻撃スキルが充実しています。
フィールドには、常に無数の敵が徘徊しており、多数の敵を薙ぎ払いながら進む一騎当千感のある爽快なアクションを楽しむことができます。
ボス戦では、ボスの動きに素早く反応して攻撃を回避しなければならないなど、アクション性も高め。
レベルを上げるだけではなく、しっかり攻略が必要な骨太なアクションになっており、アクション好きも楽しめる内容になっていると感じました。
ダンジョンでは、フィールドとはうってかわってクラスが重要になり、ハクスラには無いMMORPGらしいクラスを生かしたチームバトルを楽しむこともできるようになっています。
魅力的な4つのクラス
現在、選択可能なクラスは5つ。
それぞれ、両手用装備と片手用装備の2種類の武器を扱うことができます。
『ダークロード』
体力と防御力に優れた前衛職。
装備は、片手用メイスと盾、両手用ハンマーで、タンクとしてだけでなく攻撃も十分可能なクラス。
『ウィスパラー』
機動力と遠距離攻撃を得意とするクラス。
高火力のロングボウと、連射と範囲攻撃に優れたウイングガンが装備可能。
高火力の攻撃スキルだけでなく、罠などを使った妨害や弱体、召喚スキルをつかったサポートなども可能なクラスです。
『ブレイダー』
突進して、連続攻撃を繰り出す火力系前衛クラス。
高火力の大剣と、連続攻撃可能な二刀流で、範囲攻撃や弱体化なども可能な高火力系クラスです。
『ウォーメイジ』
体力や防御力は低いものの、高い火力が魅力的な後衛火力職。
スタッフによる遠距離からの魔法攻撃だけでなく、高火力の魔法剣による接近攻撃も可能なクラス。
『エンファサイザー』
新たに追加された第5のクラス。
武器は、敵に投射する2本の飛剣と、巨大なチャクラム。
多彩な範囲攻撃を駆使するクラス。味方を強化するサポートスキルも多く支援キャラとしても有用。
様々な育成要素
MMORPGらしく育成要素は多様に用意されており、長く楽しむことができそうです。
レアな装備をゲットして”戦闘力”強化
装備ごとに強さの目安となる”戦闘力”が表記されていて、大まかに強さがわかるようになっています。
装備は、クエスト報酬のほか、ダンジョンなどでの敵からのドロップ、クラフトなどでも入手可能です。
また、オプションの付け替えや武器の強化、ジェムストーンなど装備の強化要素もいろいろ用意されています。
ただ、この”戦闘力”はDPS(ダメージ/秒)ではない、というのが”ハクスラ的視点”で見るとちょっと厄介。
ジェムストーンなどでHPや防御力をアップしても”戦闘力”として表記されるため、武器の攻撃力やオプションなどを丁寧にチェックしておかないと戦闘力が上がっているのに攻撃力が下がるといったことも。
キャラクターレベルとソウルレベル
キャラクターには2種類のレベルが存在していて、それぞれ別の経験値によってレベルアップしていきます。
キャラクターレベルは、現在最大65レベルまで上昇させることができ、レベルに応じて新しいスキルやコンテンツなどが解放されていきます。
ソウルレベルは上昇するたびに、ソウルスキルのポイントを自由に割り振ることができるシステムで、攻撃力や防御力といったパラメータに割り振って上昇させることができます。
中には、経験値やお金、レアドロップ率や、移動速度といったパラメータも存在し、自由にキャラクターを成長させることができます。
ただし、上昇率は0.1%と微々たるものなので、最大レベルである60までアップさせても6%程度。
「紋章」でスキルの効果アップ!
すべてのスキルは発動することで成長していき、最大3つの紋章スロットを解放することができます。
紋章スロットには、スキルの効果をアップさせることができる「紋章」をはめ込むことができ、威力を上げたり、クールダウンやマナコストを下げるなど、自由にスキルの効果を拡張することができます。
スキル紋章はデフォルトでは微々たる効果のものしかありませんが、特定のダンジョンに挑戦することで、よりランクの高い紋章を入手可能です。
他にも「翼」や「ミューン(ペット)」「アーティファクト」などの様々な育成要素があり、どれから手を付ければいいのか迷うほどです。
パーティでチャレンジしたい様々なダンジョン
ダンジョンには、「ノーマルダンジョン」「エピックダンジョン」「次元の狭間」の3つが存在します。
「ノーマルダンジョン」はストーリーミッションで行くことになるダンジョンで、回数無制限で挑戦できるダンジョン。
ボスから入手できる素材はクラフト材料になるなど、序盤にチャレンジしやすいダンジョンです。
「エピックダンジョン」は、毎日の挑戦回数が決まっているダンジョンで、特定の育成要素のための特殊な素材やクラフト素材など、通常では手に入りにくいアイテムが入手可能なボーナスダンジョンです。
現在6つのエピックダンジョンがあり、特定のレベルに達することで解放されていきます。
「次元の狭間」は、フィールドマップ上に点在するダンジョン。
一日に5回だけ入ることができるボーナスダンジョンですが、誰かプレイヤーが入るたびにパーセンテージが上昇していき、100%になると10分程度の暴走状態に突入。
暴走状態を引き起こしたプレイヤーは大幅なボーナスが付く特殊な効果が発生。
暴走状態では、入れる回数が無制限になり、すべての他プレイヤーもアイテムの入手率がアップする効果も発動します。
レイドボスイベント
さらに、暴走状態が終了すると、そのフィールドのどこかに「次元の亀裂」が発生。
次元の亀裂内部に入ることで、レイドボスに挑戦することができます。
レイドボスイベントは、フィールドのどこかにいる「レイドボス」を探し出して、攻撃を当てることで与えたダメージに応じて報酬が得られるというもの。
ボスはある程度のダメージを与えるとフィールドのどこかに逃げてしまうので、制限時間内に見つけ出し、他のプレイヤーと協力して倒さなければなりません。
報酬は最大4段階あり、できるだけ大ダメージを与えることができるスキル攻勢で挑みたいところです。
【まとめ】”ハクスラ成分:20%”の「MMORPG」
『MU:LEGEND』はMMORPGでありながらハクスラ色が強く、ソロでもそれなりに楽しめる作り。
個人的にハクスラは好きなジャンルで、今回もMMORPGというよりもハクスラを求めてプレイしました。
『MU:LEGEND』は様々なところで「Diablo」を意識した要素が入っていて、ハクスラっぽく仕上がっているものの、これは「MMORPGであってハクスラではない」というのが結論。
レアアイテムを求めてダンジョンを周回するという流れは同じではあるものの、MMORPGとなるととにかく変化に乏しく、例えるなら「Diablo3」では1時間で体験できる内容を、1週間かけて体験するという感じで、ハクスラ体験を求めてしまうと、ダラダラと変化のない時間が続くのが辛く感じてしまいます。
また、大量の敵が出現した時などにエフェクトやキャラクターの装飾の主張が強く、狙った場所が攻撃できなかったり、自キャラを見失ってしまうなどの「画面の見づらさ」も気になりました。
『Diablo3』がいかにプレイ感覚や画面の見やすさを意識して作られていたのかということを実感させられます。
とはいえ、MMORPGらしいパーティプレイができるのは大きな魅力。
基本的にソロプレイで進めることができるハクスラは、パーティプレイにしたところで「みんなで殴る」しかできないわけですが、ハクスラっぽくもありながら、タンクが敵を引き付けて、弱体化や攻撃を重ね、パーティで敵を倒すというMMOらしいクラスベースの戦い方ができるのは魅力。
パーティでのダンジョン攻略は楽しく、レベルや性能だけではない、アクションゲームとしてもしっかりとしたつくりなのも面白く好感が持てます。
ハクスラ好きには残念ながらあまりオススメできるタイトルではありませんが、ハクスラ風でありながら、パーティプレイが楽しめるゲーム性や、アクション性が高く攻略しがいのあるダンジョンやボス戦、膨大な種類の成長要素など、MMORPG好きなら楽しめるタイトル。
フレンドと一緒にプレイしてみては。