剣や魔法でなく「ことば」を武器に戦う一風変わったRPG。それが『コトダマン』です。
ゲームのビジュアルからは「モンスターエッグ」などモンスター育成系RPGを思い起こさせますが、プレイ感覚は全くの別物。
「ことば」を作ることで戦う斬新なバトルシステムは、単純に見えて奥深くプレイヤーの知識量やひらめきを試させるハイレベルなもの。
もちろん、いろんなキャラクターを仲間にしたり、育成したりする楽しみも。
独特な世界観に、カオスなキャラクター、次々と解放されていく新しいステージや要素、そして他のプレイヤーとの「共闘」など、様々な要素が盛りだくさんのタイトルです。
このページの目次
「〇ックリマン」風のカオスな世界観!
「コトダマン」が暮らす世界「言霊界」を舞台に、悪魔神ウラミに支配された「言霊界」に光を取り戻すためコトダマンたちは立ち上がります。
コトダマンはそれぞれ象徴する文字をひとつもっていて、その文字が入った言葉や名詞をもとにしたコトダマンが登場します。
神話などから世界観を作っているタイトルは多くありますが、『コトダマン』は名前やビジュアルからも想像がつくように「〇ックリマン」をベースに作っていて、見た目だけでなく、細かいところまで「ビッ〇リマン」を彷彿とさせます。
読んでも全く意味の分からないキャラクターの設定はセリフは必見。セリフは全キャラにボイスが入っているので、ボイスをダウンロードしてのプレイがおすすめです!
ステージは属性ごとにエリアが分かれていますが、どの属性のエリアからでもスタートすることができます。
ステージをクリアするたびにそのエリアが浄化され、見た目も変化。さらに特殊なキャラクターが入手できるボスステージなど、新しいステージが次々と解放されていきます。
『コトバ』をつくってコンボをつなごう
コトダマンはそれぞれがもつ文字を組み合わせて、言葉を作ることで敵と戦います。
操作はシンプルで、中央にある〇のなかに、文字をいれて言葉を作るだけ。
セットしたコトダマンで言葉を作ることができれば、コトダマンが攻撃します。
言葉は「2もじ~」から作ることができます。
たとえば、左の画像の場合だと、
「しん(芯)」「しんと(信徒)」「とき(時)」「ときし(土岐市)」「ときしょう(土岐商)」「きし(岸)」「きしょ(奇書)」「きしょう(気象)」で8コンボ。
言葉を作るだけなんて簡単、と思いきや、やってみるとこれが難しく、すでに入っている文字と手元のコトダマンの文字がマッチしないと、なかなか思うように言葉を作ることができないことも。
長い言葉を作って「わざ」を発動
キャラクターはそれぞれ「わざ」をもっていて、「3もじ~」以上の言葉を作ることで発動することができます。
さらに「コトダマン」を進化させることで覚える「4もじ~」のわざは強力!
できるだけ長い言葉を狙いたいところですが、これが意外と難しい。
様々なコトダマンでパーティを「へんせい」
12人のコトダマンでパーティを編成します。
コトダマンは他のRPGと違い、強いキャラクターやレアなキャラクターがいればそれで大丈夫、というわけにはいきません。
ステージや敵に合わせた「ぞくせい」、いろいろな言葉に対応できる「もじ」が必要になります。
レアなキャラクターなのに、「ゆ」や「ひ」なんかの文字だと、ほとんど言葉を作れないということも。
レアキャラクターを生かすための文字を編成に入れるなど、いろいろな編成を考える楽しみもあります。
ボスによっては、配置したコトダマンの文字を変えてしまう「チェンジマス」や、「一定のコンボ数を達成しないとダメージを与えられない」など特殊な能力を持つボスも登場。
コトダマンには「チェンジガード」などの「とくせい」があり、キャラクターを強化したり、特定の妨害を無効化したりすることができます。
【まとめ】見た目よりもハイレベルなタイトル
見た目はどちらかと言えば「よくある」タイプのゲームに思えますが、やっていることはかなりハイレベル。
さらに単純にことばを作ればいいというわけではなく、より長く、より多くの言葉を含めたりしようとすると難しく、プレイヤーのボキャブラリーを試されます。
さらには限定的な文字列の中から特定の言葉を作り出そうとすると、一気に難易度が上がり、パーティ編成やキャラクターの能力など細かいところまで気を配る必要が出てくるかなり奥深いシステム。
他のプレイヤーとの「共闘」は、一人でやるときに加えてまた新しい感覚があり、一つのシステムを様々なやり方で使いこなしていて、こんな風にみせることもできるのかと驚かされます。
世界観も、ビック〇マンを”徹底的に”リスペクトしていて笑えます。
パーティ構成やスキルなど、考えることが増える分、成長などはスピーディに行えるようになっているなど、細かいところにも配慮されている印象。
強いて気になる点を挙げるとすれば、戦闘ごとに悩まされるのでなかなか進まないことくらいでしょうか。
パターン化されたRPGにはもううんざりという人にはおススメの新感覚のRPG。
子供っぽい見た目とは裏腹に、大人も楽しめるディープなタイトル。
一度お試しあれ。