『ファイナルファンタジー』シリーズの12作目にあたる『FINAL FANTASY XII』がHDリマスター化!
テクスチャのHD化だけに留まらず、光や質感の表現なども大幅に手が加えられた美しいグラフィックと、すべて再録音された音楽、そして、ゲームシステムの改善と新要素の追加などなど、より洗練され進化を遂げたタイトルに仕上がっています。
今回2018/2/2にPC(Steam)版が発売されたのでプレイして見ました。
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『FINALFANTASY XII』とは
『FINALFANTASY XII』は「ファイナルファンタジータクティクス」などのシリーズでの世界「イヴァリース」を舞台に冒険できるRPGです。
シリーズの他の作品と比べ、目立ったキャラクターがいないことや、メインストーリーが不評であるなど、気になるところはあるものの、美しいグラフィックや斬新なシステムなどが評価され、様々なゲームアワードでベストゲームの栄誉に輝きました。
システムの大幅改善
グラフィック、サウンド、システム面などすべてにおいてより快適に生まれ変わっています。
グラフィックの大幅強化
モデルの高解像度化に加え、髪や服などの素材の質感の表現などが強化され、より美しいグラフィックに生まれ変わっています。
それに加えて現世代ライティング技術により奥行きや空気感なども感じることができます。
また、PCゲームならではの拡張として、フィールドにおける48:9までのワイドスクリーンにも対応、最大60FPSでプレイできます!
BGMは全曲生演奏で再録音!
BGMは『FF XII』のコンポーザー崎元仁氏の手によって、すべて生演奏で再録音。
さらにボス曲やフィールド曲など新たに書き下ろしの8曲を収録。
キャラクターの音声はすべて高音質になり、日本語・英語の切り替えも可能です。
ロード時間の短縮などストレスのないゲームプレイ
システム面では、ロード時間の短縮によって快適なゲームプレイが可能に。
また、通常のセーブと別に、オートセーブ機能が追加され、突然のゲームオーバーになってしまってもフロアの入り口から再スタートすることができます。
高速移動で快適プレイ!
『FINALFANTASY XII International Zodiac job system』(以下 IZJS)でも実装された移動と戦闘速度を2倍にできるシステムをさらに強化して4倍までスピードアップできるようになりました。
早すぎて早送りで見ているようにも見えますが、通常の速度と切り替えることができるので、雑魚戦闘では走り抜けて、ボス戦になったら速度を戻して戦うなど切り替えることで快適にプレイすることができます。
雑魚戦がとにかく楽で、レベル上げなどを意識しなくてもかなり勢いよく成長していきます。一度この速度を味わってしまうともう元のスピードには戻れません!
新ジョブシステム『ゾディアックジョブシステム』
新システムである『ゾディアックジョブシステム』は、『FINALFANTASY XII International Zodiac job system』で実装されたシステムを強化したもの。
「ライセンスボード」に変更が加えられ、12のジョブを選び、そのジョブに用意されたライセンスボードを解放していくシステムです。
1キャラクターにつき、2つのジョブを選ぶことができ、ジョブの組み合わせ次第で様々なキャラクターに育てることができます。
従来のライセンスボードでは、どのキャラクターも同じボードだったので、すべてのキャラクターが同じことができるようになっていました。
ジョブによって覚えられる魔法や装備などが変化したことで役割がより明確になり、プレイヤーの選択次第で違った戦略を楽しむことができるようになりました。
いきなりできる!最初から『強くてニューゲーム』!
ゲームを一回クリアすることで解放される『強くてニューゲーム』が本作ではいきなり可能。
どんなゲームだったか思い出したいけれど、サクサク遊びたい!という人はこちら。
コンフィグ画面では、ギル(お金)やライセンスポイントをMAX状態にするという項目もあり、手軽にあれこれ試して遊ぶこともできるようになっています。
レベルアップ無し!『弱くてニューゲーム』
新モード『弱くてニューゲーム』を選べば、キャラクターのレベルが上がらない状態でゲームを進めることができます。
レベルアップによるステータスの上昇がないため、ライセンスボードの取得によってキャラクターを育てていくことになり、よりハードなゲームプレイを楽しみたい人にお勧めです。
並み居る強敵に挑む『トライアルモード』
『トライアルモード』では、順番に登場する敵を倒していくチャレンジモードで、全100ステージに及ぶ強敵との連戦するバトルに特化したモード。
HPやMP、ステータス効果なども引き継がれるので、毎回違った戦略が必要とされるスリリングなモードになっています。
オートセーブ機能があるので、負けてしまってもバトルの直前から再開して気軽にやり直すことも可能です。
本編で育てたキャラクターで挑むことができ、『弱くてニューゲーム』のキャラクターで「トライアルモード」をプレイすれば最も難易度の高いチャレンジが待っています。
「トライアルモード」中に手に入れたアイテムは本編に持ち帰ることができるので、メインストーリーでは一度しか登場しない敵などからもう一度アイテムを入手することも可能です。
【まとめ】求ム!『FF12-2』!
グラフィックや音楽、ゲームプレイなどが大幅に改善されたのもありますが、作り自体が全く古さを感じさせないのはさすが。
それに、なんといってももう一度イヴァリースを歩くことができる感動!
過去作のファンも初めてやる人も十分満足できる内容になっていると感じました。
「リメイク」という点では十分満足できる出来ではあるものの、これをプレイしてしまうとついつい欲が出てしまい、もういっそ「FF12-2」も出たらいいのに!と思ってしまいます。
「わかりづらい隠し要素」とか「確率でしか発生しない宝箱」、「入手方法が不明な装備の数々」などの”攻略をみる前提”での仕様だったり、複雑な割に、かゆいところに手が届かない「ガンビット」などももう少し遊びとしてうまく使えそうな気がします。
細々とした不満点はあるものの、RPG好きなら間違いなくお勧めできるタイトル。
もし未プレイならこの機会にプレイしてみては。