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【レビュー】『Din’s Legacy(ディンズ レガシー)』”変異”し続ける世界で冒険するカオスなハクスラアクションRPG!

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Din's Legacy

Din’s Legacy(ディンズ レガシー)』は、Soldak Entertainment開発の2007年の『Depths of Peril』から続く、一連のファンタジー世界を舞台にしたディアブロライクなハック&スラッシュ型アクションRPGシリーズの最新作。その独特なシステムでカルト的な人気を誇るシリーズです。

前作『Zombasite』で発生した、魔法と生物学の融合したゾンビ病のパンデミックの最中、その影響でオークの一部がエルフへと不安定な先祖返りを果たした種族『Mutated(ミューテッド)』の一人が今作のプレイヤー。
混沌の神“Din”によって不死の加護を受けて、世界中の危機に陥った地域での様々な冒険を繰り広げることになります。

古臭いグラフィックや、パッとしない雑なUI、キャラクターのモーションやエフェクトなど、ゲーム画面を見る限りでは全体的に微妙な雰囲気が漂う本作ですが、他のタイトルには無い独自のシステムを多く取り入れた意欲作になっています。
マップやクエストなどがランダムで作られるワールドの自動生成システムや、スキルが変化する突然変異システム、常に変化し続ける環境など、ひとたびプレイすれば、ついついやってしまう中毒性を持ったタイトルです。ハクスラ好きは要チェックです!

マップも敵もクエストも!全てがランダムな”ワールド自動生成システム”

複雑で広大なマップが冒険ごとに自動生成される。

複雑で広大なマップが冒険ごとに自動生成される。

Soldak Entertainmentの作品では、毎回ランダムに生成される世界の中で、勝利条件を達成し、報酬を得てさらなる高難易度を目指していくのが主な目標。
『Din’s Legacy』では、固定マップを周回するのではなく、ゲーム開始時にワールドをまるごと自動生成します。
マップごとにメインとなる目標が設定され、それをクリアすることで「エリアコンプリート」となり、再び新しいワールドに挑むという流れ。

レベル、広さ、クエストの発生数など、細かくオプションが用意されている。

レベル、広さ、クエストの発生数など、細かくオプションが用意されている。

マップの自動生成を取り入れたタイトルは多く存在するものの、いくつかのブロックを組み合わせただけで見た目や雰囲気は同じというものが多いですが、『Din’s Legacy』はあらゆる要素が完全に新しく、毎回全く違う冒険をすることができます。

ワールド生成は、レベル、難易度、広さ、クエスト発生の頻度など多くの項目を設定して、自由に生成することが出来ます。
地形もマップパターンの組み合わせではなく、ほぼ完全にランダム。
広大な場所に大量に敵が存在したり、自動で砲撃してくるタワーが乱立していたり、トラップだらけの場所、狭い通路など、プレイするたびに全く違った地形での冒険が楽しめます。

メインとなる目標も様々で「エリアのどこかにいるボスを倒す」「崩れ行くダンジョンから脱出する」「全てのクエストをクリア」など毎回異なる目標が設定されます。
プレイするたびに全く違う場所、全く違う環境、全く違う目標が用意されます。
ランダム要素のあるものは、これまでにも存在していましたが、ここまでランダムなのは初めてです。

マップ上にはダンジョンも自動生成され、内部構造ももちろんランダム。

マップ上にはダンジョンも自動生成され、内部構造ももちろんランダム。

変化し続けるワールド

唐突に表れる巨大なモンスター!

唐突に表れる巨大なモンスター!

ランダムで作られたワールドはそれだけでは終わりません。

ワールド内ではモンスター同士が争い、相手を倒したモンスターはどんどん昇格して強力になり、やがてユニークモンスターへと変化。
ユニークモンスターは、討伐クエスト対象となって、バウンティボードに追加されていきます。
さらに、プレイヤーに”呪い”や”病気”といったバッドステータスが発生することもあり、それを解除するためのクエストが発生することもあります。

ワールドをクリアすることで、レアなアイテムが手に入りやすい宝箱が発生するので、できるだけクリアを目指したいところ。
しかし、リアルタイムで次々と変化していくワールドに、ついて行けなくなってしまうこともあります。
そんな時はワールドを作り直すことができるので、新たにワールドを設定しなおして、心機一転やり直すことも可能です。

敵か?味方か?”クラン”システム

複雑なクランの関係図。クエストを請け負ったり、アイテムの売買をしたり、戦争をしかけることもできる。

複雑なクランの関係図。クエストを請け負ったり、アイテムの売買をしたり、戦争をしかけることもできる。

ワールド内には最大8つのクランが発生しそれぞれが覇権をかけて争っています。
リアルタイムで、クラン同士が攻撃を仕掛けたり、滅ぼされたりといったアナウンスが流れ、常に状況は変化していきます。

もちろん、自分のクランも例外ではなく、金銭を要求されたりそれを断ると突然戦争を仕掛けられることも。
各クランごとにメインとは別のクエストも存在していて、達成することでそのクランとの信頼関係が上昇していき、同盟を結ぶことも可能です。

マップ生成時に、クランの数や拠点を攻撃されても破壊されないなどのオプションを設定することもできるので、プレイスタイルに合わせて調整することが可能です。

全ては『ミューテーション』次第!?運任せなキャラクター育成

クラスごとに用意されたスキルも必ずそうなっているとは限らない。

クラスごとに用意されたスキルも必ずそうなっているとは限らない。

選択可能なクラスは現在32種類という膨大な数。
クラスを選んでゲームをスタートすると、あれ?さっき見たスキルが無い?
そう、『Din’s Leagcy』ではなんと初期スキルすら抽選なのです。

装備可能な武器や防具などもパッシブスキルとして存在しているため、初期クラス選びは重要です。
場合によっては、この段階で新しいキャラクターをつく直すことも考えたほうがいい場合も。

運次第の『ミューテーション』システム

ミューテーションレベルが上がるたびにスキルに変化が起こる。

ミューテーションレベルが上がるたびにスキルに変化が起こる。

『Din’s Leagcy』には「ミューテーションレベル」と「キャラクターレベル」の2つが存在します。

「ミューテーションレベル」が上がると、キャラクターが持っているスキルに変化が起こります。
「全く別のクラスのスキルが追加される」「すでにリストにあるスキルのレベルがアップする」「既存スキルに別スキル効果が付加される」など何が起こるかは運次第。

運が悪いと、マイナス効果が付いたスキルが付いてしまうことも。
スキルの振り直しや、マイナススキルの除去などは常に行えますが、お金やスキルポイントを消費してしまいます。

他のクラスと組み合わせる”クラス”ミューテーション

「ミューテーションレベル」がアップすると得られる「Mutation Point」を消費して、別のクラスのスキルを覚えさせることができます。
とはいえ、それもやっぱり運次第。自由にスキルを選ぶことはできません。
選択したクラスのスキルから一定確率で選ばれるほか、全く関係のないクラスのスキルが発生することもあります。

望みのスキルを覚えることができるまで抽選を繰り返し、理想のキャラクターに近づけていきます。
元のクラスでは覚えることのできないスキルの組み合わせによって、ファイヤーボールを分裂させたり、攻撃後にデバフを発生させるなどといった独自のスキル効果を生み出すことができます。
また、装備などのパッシブスキルも移植されるので、初期状態では装備できない武器や防具を装備できるようにすることも可能です。

「ミューテーション」をするたびに新しいクラスが解放され、キャラメイクなどでも利用できるようになります。
様々なクラスと「ミューテーション」することで、唯一無二のキャラクターを生み出すことが可能です。

細部が光る!?”こだわりすぎ”なシステムの数々

火の魔法が引火して燃え広がる平原。周辺のオブジェクトや敵、味方関係なく燃やしてしまう。

火の魔法が引火して燃え広がる平原。周辺のオブジェクトや敵、味方関係なく燃やしてしまう。

『Din’s Leagcy』では他ではあまり見ない細かいシステムが数多く仕込まれています。
例えば暗い場所だと、”見えない”ため、遠距離攻撃でターゲットすることができません。
松明や周辺の照明をつけることで、視界を確保することができます。

雨が降ると、「WET」状態となり”雷”に弱くなったり、焚火のそばに立つと”氷”に強く”火”に弱くなるなど、環境が能力やスキルに影響を与えます。
敵が発射した”酸”や”毒”は、外れると地面に落ちて残り、触れるとダメージを受けてしまい、さらにそれを空瓶ですくうことで、武器に塗って属性を付加できるアイテムを入手できる……など挙げ始めるとキリが無いほど細かすぎる仕様が随所に見られます。

それも壊れちゃうの!?”破壊可能”なオブジェクトの数々

押し寄せる敵をまとめて倒せる範囲攻撃スキルで、バリバリ敵を倒していけるようになると気分爽快。
でも、あれ!?”宝箱”も壊れてる!?

そう、『Din’s Leagcy』では多くのオブジェクトが”破壊可能”なのです。
触れることで回復可能な「Healing Stone」や「Mana Stone」なども攻撃が当たると破壊してしまいます。
炎が発生するスキルは引火して燃え広がり、敵味方関係なくダメージを受けてしまい、オブジェクトに継続ダメージを与えてしまします。

とはいえ、それも使い方次第。
道をふさぐ邪魔なオブジェクトや、鍵のかかった宝箱も叩いて壊すことができます。
周囲にボーナス効果を付加する”クリスタル”や、爆発性の樽などは破壊すると、爆発して周囲に大ダメージを与え、近くにいると危険ですが、うまく利用すればまとめて敵を倒すこともできます。
やみくもに範囲スキルを連打するのではなく、地形やオブジェクトなどを意識した戦い方が必要になってきます。

またダンジョン内では、”落石”の危険があります。
範囲攻撃などを使うことで”落石”が起こり、岩の下にいると即死することも。
範囲攻撃は屋外では便利ですが、ダンジョンでは戦いづらいなど、環境に合ったスキル構成を考える必要が出てきます。

まさに一期一会!?頼れるNPC

プレイヤーの拠点やダンジョンの中などで突然現れたり、また突然去っていきます。
話しかけるとパーティに誘ったり、商人や職人などからはアイテムの売買も可能です。
戦闘経験を積むことでレベルアップし、アイテムを使ったり、装備を交換することも可能です。
しかし、死んでしまうと持っている装備をすべて落として、復活することはありません。

しかし、友好的なNPCだけではありません。
プレイヤーを狙う賞金首など襲ってくるNPCもおり注意が必要です。
倒したあとも亡霊となり再び襲ってくるなど、こんなところにも細かいこだわりが。

エリア生成時に「ゾンビウイルス」のチェックを入れていると、敵の攻撃にゾンビウイルスが付加され、攻撃を受けたNPCが感染しゾンビ化してしまうことも。

【まとめ】見た目で侮るなかれ!名作の予感!?

様々な要素がランダムで決定されるリプレイ性の高いディアブロライクなハック&スラッシュRPG。
スクリーンショットや動画をみると、やや前時代的なグラフィックやダサくてわかりづらいUIなど、他のタイトルと比べるとそれだけで見劣りしてしまう本作ですが、ひとたびプレイすればいつの間にか数十時間プレイしてしまうような中毒性の高いタイトルです。

自分なりのビルドを作り上げていくのが醍醐味のジャンルなのに、成長にランダム要素が多く含まれているのはどうなの?と思わなくもないですが、予期しない変化によって思わぬ気づきがあったりするところは他では味わえないところ。
ちなみにハクスラでは基本火力に特化したキャラクターになってしまいますが、本作では回復スキルがほぼ必須。即死クラスの危険な罠も多数あり、罠を解除できるローグ系のスキルも欲しいところ。

協力プレイも可能なので、趣向の違うクラスでマルチプレイで協力しながら進んでいくと、ハクスラというよりMMORPGのような雰囲気になっていきます。

前作「Zombasite」から多くのシステムやグラフィックを流用しているようで、見た目的にはほとんど同じゲームに見えますが、本作独自の要素である『クラスミューテーション』などやや違いがあるようです。
完成度的には前作のほうが高いような気もするので、気になる人はそちらも試してみては。


どう成長させていけばいいのか全く読めない。
でもその手探り感が楽しいともいえるかも。
なんともコアな感じのゲームだよね。

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