『Yuppie Psycho』は、Baroque Decay開発の2Dアドベンチャーゲームで、シンプルなドット絵で描かれたマップと、アニメ風のキャラクターデザイン、独特な世界観とが魅力のホラーアドベンチャー。
日本語化もされています。
階層社会の底辺出身の主人公、ブライアン・パスターナックは突然、世界一の大企業”シントラ社”からのオファーを受け、入社することになります。
そこで彼に与えられる不可思議な任務、それは”魔女を殺す”こと……。
会社の中で過ごすうちに、次第にシントラ社の暗い秘密が明らかになっていきます。
ドット絵をうまく活かしたホラーアドベンチャー
『Yuppie Psycho』は不気味なシチュエーションや恐ろしい生き物が登場するホラーアドベンチャーですが、ドット絵で描かれたマップやキャラクターは、レトロで可愛い雰囲気で、その怖さをうまく緩和してくれています。
しかし、全く怖くないのかと言われればそうでもなく”ドット絵ですら怖くなる”瞬間も多く、怖くて先に進みたくない!という心理に追い込まれる、ホラーならではの体験をすることができます。
マップやキャラクターだけでなく、スチルやムービーなども全てドット絵で描かれており、かなり見ごたえがあります。特にムービーは見た目がドット絵なだけでキレイにアニメーションしていて驚かされました。
不思議で不気味で魅力的なキャラクターたち
会社内でブライアンは様々な同僚に出会い、彼らの話を聞いたりすることで、少しずつ「任務」をすすめていくことになります。
絵柄はアニメ調でこちらも可愛らしい雰囲気が漂っていて、コミカルな場面も多く登場するのも本作の魅力です。
シントラ社内を探索しよう!
社内は各階ごとに違った部署があり、同僚はそれぞれの部署で働いています。
社内を探索しながら、どの階層にどの部署があるのか、誰が働いているのかを把握していきましょう。
机の引き出しや棚など、様々なところにアイテムが隠されており、細かく調べていくのが生き延びるコツです。
アドベンチャーゲームではあるものの、ライフやセーブの回数制限などがあり、死亡によるゲームオーバーも存在するので、回復アイテムを使ってライフを保つ必要があります。
エンディングは複数用意されていて、条件を満たすことで様々な結末が待ち受けています。
特定の条件を達成することで見れるイベントもあるので、頑張ってすべてのエンディングを見たいところです。
【まとめ】怖くて可愛い極上ホラー
システム面だけ見れば『Yuppie Psycho』は”ツクールっぽいドット絵のアドベンチャーゲーム”だし、特殊な要素もプレイ感覚もまさにツクールのそれではありますが、そんなことは気にならないほどの魅力的な世界観に最後まで惹きつけられます。
結局の所、小難しいシステムや仰々しいビジュアルなどがなくても、”怖さ”やストーリーは伝えることができるのだといういうこと再認識させられたタイトルです。
一部、説明が少なく進めなくなったところがあったり、ライフ制なのもあって失敗して何度もやり直すことがあるのは少し面倒に感じました。
独特な世界観は必見。
キャラクターや雰囲気が気になった人はプレイしてみては。