満を持してサービスが開始されたスマートフォン向け大規模MMORPG「リネージュ2 レボリューション」。
アンリアルエンジン4で描かれる超美麗グラフィック、多数のプレイヤーが同時に接続できる広大なオープンフィールドに、血盟(ギルド)システム、リアルタイムでの攻城戦にPVPなどなど、もはやスマートフォン向けとは思えない本格的なMMORPGに仕上がっています。
ここでは「リネージュ2 レボリューション」の大まかな特徴をざっとご紹介。
このページの目次
クエストの全自動化
「リネージュ2 レボリューション」はクエスト型のMMORPGで、次々と提示される「クエスト」を順に攻略していくのが基本になっています。
そのクエスト攻略は驚きの全自動!
一応手動でも操作は可能ですが、左側のクエストを選択すれば、勝手にキャラクターが移動していって敵を倒したり、周辺を調べたりして条件を達成し、またクエストNPCのところまで戻ってきます。
プレイヤーがする操作は、「受注」と「報告」のみ!
この行為の意味を問うのはナンセンスなのでしょうか?
「狩り」も全自動!
一般的なMMORPGでは狩りを自動で行ういわゆる「BOT」はチート行為でしたが、本作ではこれも基本機能!
「オートバトル」をオンにすれば自動で周辺の敵を攻撃し、倒せばまた近くの敵を自動で探して攻撃するという「完全放置狩り」が実現!
他人が攻撃しているモンスターにも遠慮なく攻撃できるので、クエストのためのモンスターの奪い合いにもなりません。(経験値はダメージに応じて割り振られる模様)
ダンジョンなどで大量のBOTが同時に狩りをする様を見ていると何とも言えない気持ちになります。
そのエリアに出現するモンスターはマップ画面に一覧で表示されており、モンスターの名前のところにある「移動」ボタンを押せばそのモンスターがいるエリアに自動で移動してくれます。
エリアボスなども同様に移動してくれるので、フィールド上に「エリアボス出現」等の表示が出た時は、すぐに自動で移動させることができます。
「4つの種族」と「3つのクラス」
プレイヤーキャラクターとして選べるのは、「人間」「エルフ」「ダークエルフ」「ドワーフ」で性別は固定。
それぞれ「ウォリア」「シーフ」「メイジ」の3つのクラスがあり、レベル30以上になればクラスチェンジして、さらに二つの上位職に派生します。
種族ごとに能力値に特徴があるほか、同じクラスでも種族によってスキルの内容も異なるため、キャラメイクはなかなか悩ましいところ。
課金要素は「装備ガチャ」
基本的な課金要素は「装備ガチャ」。レアリティは6段階あり、高ランクの装備は段違いの性能。
いらない装備を素材にしてレベルを上げていくスタイルで、レベル上限に達した武器を混ぜ合わせる「合成」やさらに武器の能力を底上げする「強化」「昇格」などなど強化方法が幾通りも用意されており、装備の強化はエンドコンテンツの一つと言えます。
50あるサーバーで快適にプレイ!
用意されたサーバーその数なんと「50」!
さすがにどこか空いてます!
一般ゲームユーザーからみた「リネレボ」
スマートフォン向けのMMORPGもここまで来たかと思える完成度で、MMORPG好きな人や、「リネージュ2」ファンにはうれしいタイトルなのではないでしょうか。
かつて楽しんだMMORPGがスマートフォン向けにアレンジされ「完全再現」されています。
個人的に一つ気になったのは、スマホで大人数参加型のコンテンツがプレイしやすいのか、ということです。
「MMORPG」というジャンルの最大の魅力は「大人数参加型」であること。大人数のメンバーが息を合わせて挑むギルド戦やレイドボスなどは、他のジャンルでは味わうことのできないMMORPGならではの体験です。
しかし、そこに至るまでには膨大な時間と献身、コミュニケーションが必須であり、そこが一般ゲームユーザーなどプレイに時間を割けないユーザにとって最大のハードルです。
PCコンテンツとは違い「手軽さ」が重視されるスマートフォン向けタイトル。
スマートフォン向けのMMORPGには「大人数コンテンツならではの体験を手軽に」という、コミュニケーションに焦点を当てた「最適化」が見ることができるかという期待があります。
しかし、「リネージュ2 レボリューション」ではそこは従来通りな感じでやや残念。
従来通り、「血盟」に参加してチャットで呼びかけたりして、仲間と共にダンジョンやボスなどに挑むことはできるので、MMORPGファンは楽しむことができるのではないかなと思います。
ただ、クエストやキャラクターの育成などをちまちま楽しむ一般ゲームユーザーから見ると、「狩り」や「クエスト」が簡略化されている「リネレボ」は何を楽しめばいいのかわからないものにも思えました。
恐らく「リネレボ」は元「リネージュ2」ファンが片手で再びライトに楽しむのがコンセプトなのかなぁと思ったりしています。
個人的にMMORPGはそこまでガッツリやってきていないので「MMORPGの楽しみ方」みたいなことをはっきり言えませんが、「狩り」も「クエスト」も本来はゲームの楽しみの一つだったように思います。
それが形骸化しつつあるとはいえ、それをそのまま自動化してしまって、なんだかもうガラケー時代のソーシャルゲームと変わらないような代物になっているわけですが、これの何が楽しいのか分からないし、こんな形になってまで再現する意味があるのかと言うところ。
「MMORPGってこういうもんだよ」と言われると確かにずっとそうだった気もするのだけれど、何かもうそろそろブレイクスルーがあってもいいんじゃないかなと思います。
スマートフォンは最初からネットに繋がるしいつでもプレイできるのでMMORPGには向いている気もするし、今後MMORPGは数多くリリースされる予定らしいので、あまりMMORPGをやってきていない自分も楽しめるようなMMORPGがプレイできたらいいなあと思いました。
再現率はなかなかですし、ここまで全自動と言うのは逆に新しいと思うので、基本無料ですしダウンロードしてプレイしてみると良いかもしれません。